2007年11月05日
3. マネジメントシステムの考え方を学ぶ。基本を徹底することにポイントあり その3

企業文化を変革させる意気込みが大きな成果を生む
3. マネジメントシステムの考え方を学ぶ。基本を徹底することにポイントあり
(三重:株式会社前田テクニカの導入事例)
●マネジメントシステムの基本を学ぶ――PDCAサイクルを徹底すると無駄を省きたくなる
前田テクニカのマネジメントシステムの仕組みや活動を見てみると、できるだけ無駄を省こうとしている動きが見
て取れます。以前、同社の常務と「PDCAサイクルを進めることで無駄がよく見えてくるので、どうしても無駄を省きたくなります」という会話を交わしたことがありました。まさにマネジメントシステムの考え方を学ぼう、吸収しようとの意識が伝わってきました。
象徴的な活動として、「電力使用量削減」が挙げられます。ただこれも、よくある紙・ゴミ・電気の削減活動に必死になって取り組んでいるという類に活動ではなく、冷静に社内の状況を見極め、「暑い時に冷房を使うのはよい。でも、ムダ使いはしない」という精神で、間引き運転や時差運転を行い、冷房設定温度や冷房使用時の戸締りを徹
底、結果的に電力使用量の無駄であった2割を削減されています(図表9)。

図表9 電力消費削減手順
また、現在同社は敷地内に新工場棟を建設中ですが、これに伴う電力使用量の増加を抑制するために、屋根、外壁の断熱構造や、消費電力が半分になる高効率型の照明を導入しています(図表10)。

図表10 新工場建設に関する環境側面抽出資料(業務フローシート)
さらにリユース・リサイクルの推進でもかなりの無駄が省かれています。同社では、板材入荷の際に材料をのせる木枠について材料供給業者の協力を得て、材料使用後の木枠を業者に返却・再利用してもらう仕組みを作りました。また、製品を収納するプラ容器についても取引先等を管理し、プラ容器の出入数の記録を開始、結果としてプラ容器の回収率はほぼ100%を達成しています。
品質活動の側面からも同じアプローチが伺えます。例えば、「加工忘れ(工程とばし)混入の削減」への取り組みです。
多品種少量生産を特徴とする同社では、自動化された生産設備が少なく、ほとんどの作業を作業者の手を通した単発加工を行っています。このような製造特性のため、マネジメントシステム導入以前は、製造途中の工程で加工を飛ばしてしまった半製品が、製造ロット中に混ざってしまうという不適合に悩まされていました。
実はこの課題は、マネジメントシステムの導入を期として、各機械での作業において「加工前の製品」「加工後の製品」を明確に区別する表示を採り入れるなどの活動の結果、解決して加工忘れ混入の不適合を7割削減することを実現しています(写真8、図表11)。
写真8 工程とばし対策(作業場の識別表示)

図表11 工程とばし対策の品質情報
prinsky-admin : 2007年11月05日 13:09
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.isosoken.com/mt/mt-tb.cgi/11758
コメント
この記事を読んだ感想を頂けると幸いです。
(上記の「コメント」欄に記載する事が可能です。)
