まず、ISO9001に関しての目的が何だったのかを整理します。 左が『すでにISO9001認証済みの企業様』からの回答(図 3)で、下が『これからISO9001認証をお考えの企業様』からの回答となっています。 (図 4)
まず、『すでにISO9001認証済みの企業様』のISO9001認証の目的は、“将来の市場を考えて”という理由が圧倒的に多いことがわかります。 “顧客要求”と合わせると、やはり“営業面”での何らかの圧力が認証を動機付けしているようです。
逆に、『これからISO9001認証をお考えの企業様』の認証目的に、“自社の問題解決”という項が非常に多いことが目に付きます。 “顧客要求”という項が少ないことから合わせて考えると、『現在は直接顧客から要求はされていないのだが、将来の市場や自社の問題解決のために、先行で認証をしていく!』という、企業トップの意志が目に浮かんできます。不況だからこそ、先手を打って競争力をつけていくといったところでしょう。
『すでにISO9001認証済みの企業様』がISO認証中に困った点をお聞きしました。(図 5) “文書作成”に苦労された企業様が圧倒的に多いのは、他業界と同様の結果がでております。 また、当社の仮説どおり、“準備段階”に困っていたというお声も多数あり、やはり、プロジェクトの完成度は、準備の状態であることを再認識させられます。
逆に『これからISO9001認証をお考えの企業様』は、この不況だからということもあるのでしょうが、“費用確保”に随分お困りのようです。 この時期にISO認証に資本を投下するのですから、『資格だけのISO』ではなく、『利益が確保できるISO』の認証をしていってもらいたいと思います。
それでは、『すでにISO9001認証済みの企業様』の状況をじっくり探ってみます。 まず、左図(図 7)を見てください。 認証するには、やはりコンサルタントを活用した企業様がほとんどです。 自社で取り組まれることに反対ということではありませんが、目的の達成度や効果性を考えると、コンサルタントを効果的に活用する必要があるといえそうです。
認証までの期間はどうでしょう? 下図の(図 9)を見てください。 約1年〜1年半が最も多いようです。 2年掛かっている企業様はないようですが、少なくとも、1年間は認証までの期間として考えておく必要がありそうです。
次に、右図(図 8)を見 てください。費用はや はり、これまでの調査結果と違い、“500万円未満”というラインが最も多い結果が出ました。 ただし、この『費用』と いう考え方がまだ各社によってバラつきがでている ことも考えられます。
社内の担当者の方の人件費も含めて、費用(予算算出) をしていく必要があるのではないでしょうか?
左図(図 10) は、認証した結果の効果を表したグラフです。 このグラフを見ると、“業務改善”に対して最も効果があったようです。離職率も高い業界ですから、作業マニュアルの充実化などにより、同じ品質の業務ができるようになるのは確かに有効であるといえます。 個人的には、コンサルタントは、“業績アップ”の件数をもっと増やせるような御手伝いをしてく必要性を感じています。
コンサルタントの活用と期間との関係を少し見てみます。 (図 11) コンサルタントをつけているにも関わらず、認証までに1年間の期間を必要としている企業様が非常に多いのがわかります。 コンサルタントを活用した場合、平均約8ヶ月間だといわれているのですが、1年間もの期間を要している理由に、 ・自社で文書類を作成していること・・・ (図 5)より ・顧客の直接要求があるのではなく、何らかの改善をもとめ てISO認証活動を行っていること・・・ (図 4)より などが挙げられるのだろうと思います。