内容紹介
「管理責任者は、品質マネジメントシステムの作り方、文書化、記録管理をこう規格要求事項:を解釈しない」といけないという指南書。具体的解説までされているのが特徴です。管理責任者の本当の仕事を書いたシリーズ第1弾。
> 従って、ISO9001 の認証活動で「品質」という言葉が出てくると、イメージするの
> は製品だけではなく、売上予算の要求やコストの要求、納期要求等、様々な要求事項:を
> 満たす程度もイメージしなければならないということになります。
(本文P.7より)
「品質」という言葉も管理責任者は、こう捉えなければいけない。そんな風に述べられています。ISOを自在に使って売上を上げ続けるコンサルタントの古江が語る、ISOの真実とは?コンサルノウハウの全てを公開致します。
商品誕生秘話
◇私はお飾りの管理責任者なんです・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
忘れもしない2005年の暑い日。
ISO総合研究所に1人の恰幅のよい男性が来訪され、席についてまっていた私の前に座り、冷たい麦茶をゴクリとした後、苦虫を噛み潰したような顔をしながら、開口一発こうおっしゃったのです。
「私はお飾りの管理責任者なんです・・・」
詳しくお話をお聞きするとこういうことでした。
その男性はISO9001の認証をして3年に経つ会社で管理責任者をされておられるようで、元々、他社でも管理責任者を経験されたことがあるという理由から採用に至ったということでした。
任命後、審査は上手く対応できたのか、トップからも評価され、継続して管理責任者としての役割を続けることになってそうなのですが・・・
問題は、それから3年経った当時の状況でした。
◇管理責任者として審査対応はバッチリでした
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その男性は、3年前から3年経った当時でも、取組や活動内容、またその目的等がまったく進歩できていない状況でした。
例えば、認証当初、審査で対応するために「プロセス」を設定することになりますが、その際、その会社ではこれまで営業部や製造部という管理単位で仕事を管理してきていたため、プロセスという単位で仕事を管理する考え方は文化としても新しく、なかなか受け入れられない状態だったそうです。
そのこともあり、「プロセス」はあくまでも審査用に設定するだけとし、品質マニュアルに掲載するだけにし、徐々に管理イメージを変えていくことにされたそうです。
しかし3年たった当時でも、仕事の管理は営業部や製造部としての管理状態で、プロセスを活用しての整理なんてできていないそうです。
プロセス管理なんて言葉はあくまでも審査用でしかないということでした。
他にも、審査前になってようやく不適合のデータを整理したり、また、記録の不備をチェックして不足分を作成したりと、審査用の仕事ばかりに追われている毎日だということでした。
◇品質マネジメントシステムの“考え方”をもっと知っておくべきだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そんなある日、その男性が所属している会社のトップが、その男性に対していきなりこういう話をされたそうです
「審査合格から3年たったけれど、審査用に負担になる仕組みばっかりが増えて、売上や利益を作っていくような仕組みはほとんど作られていない。管理責任者とは、審査用のシステム作りの責任者なのかい?」
・・・
この男性はこの問いに対する解答がない自分に気づき、審査用のISOからの卒業、そして規格要求事項の考え方をもっと知ろうとして弊社に訪問されたのでした。
今回ご紹介させて頂いております『管理責任者は規格要求をこう理解する(Vol.1)』は、この男性の出会いをきっかけに、審査用のISOになっていると感じている管理責任者さん向けに、そこからの卒業を目指してもらえるように作成してきました。
結果的に、この男性にも、この書籍をお届けしました。
これまで自分がイメージしていたISOとは違う世界を感じて頂くことができ、今でも継続して管理責任者を担当されておられるようです。
品質マネジメントシステムとは、1つのシステムの考えかたが描かれたもの。参考になる点もたくさん存在しているシステム論ですので、管理責任者になったらまず、この書籍を読まれると、ISOに対しての考え方がちょっと変わるのではないでしょうか?
目次
1管理責任者がISO の形骸化を救う!
2管理責任者は規格要求をこう理解する!
(1)要求事項:1〜3 (品質マネジメントシステムの前提条件)
@要求事項:11 一般
1)基本
2)品質とは?
3)マネジメントシステムとは?
A要求事項:12 適用
1)基本
2)企業の取組みを適用範囲に!
B要求事項:2 引用規格
1)基本
C要求事項:3 定義
1)基本
2)「当たり前」を定義する
3)顧客は明確になっているか?
4)「後プロセス」は顧客である
(2)要求事項:4 (品質マネジメントシステムを作ろう!)
@要求事項:41 一般
1)基本
2)プロセスとは?
3)プロセスアプローチとは?
4)品質マネジメントシステムに必要なプロセス・プロジェクトを考える
A要求事項:421 一般 (42 文書化)
1)基本
B要求事項:422 品質マニュアル
1)基本
C要求事項:423 文書管理
1)基本
2)文書の存在と目的は?
3)文書の作り方
4)文書の配布
D要求事項:424 記録管理
1)基本
2)記録様式を作る前に
適用規格
ISO9001:2000