いつもご愛読ありがとうございます。
ISO総合研究所の結石です。
結論から言うと、ISO9001の要求事項において在庫の棚卸を実施することは明言されていません。
関連するとすればISO9001の要求事項に「7.5.5 製品の保存」に下記記述があります。
「組織は,内部処理から指定納入先への引渡しまでの間,要求事項への適合を維持するように製品を保存しなければならない。この保存には,該当する場合,識別,取扱い,包装,保管及び保護を含めなければならない。保存は,製品を構成する要素にも適用しなければならない。」
製品等を保管するという意味では、どこの棚にどんな製品が入っているのか?
明確になっている必要はあります。明確にするために、半年に1度、現物と在庫リストを照合するお客様もいれば搬入・搬出はシステムを導入して、バーコード管理を導入しており、どこの棚にどんな製品が入っているかがデータベースを見れば判るようになっていることもあります。
在庫の棚卸を実施して、ISO9001の仕組みとして適用するかどうかは会社のポリシー・姿勢・取組意識の問題です。審査で避けて通りたいのなら外せばよいし、実務を出来るだけ、ISO9001の仕組みに合わせるという意識で取り組むのであれば、業務に必要なルールは適用しても良いと思います。