運送業ですが、ISO9001の予防処置の事例を教えて?
いつもご愛読いただきありがとうございます。
ISO総合研究所 千葉です。
ISO9001を取得している企業でも、「予防処置って何をするの?」「最近書式使っていないんだけど」と言われるケースが多々あります。
そもそもISO9001でいう予防処置とは、「今後起こりうることを未然に防ぐこと」を指しています。つまり、自社で起こりうる危険因子が何なのかを把握する必要があります。
今回は、運送業を事例に考えてみましょう。ISO9001は品質マネジメントシステムです。品質を維持するための予防処置と考えた場合、当てはまるのは「交通事故」「荷物の不具合」等が上げられるでしょう。
それでは、「ウチで○○が起こるかも」と考えるのはどんな時でしょうか?真っ先に思い浮かぶのは、同業他社の事故事例です。
ISO9001の運用をお手伝いしていると、関連会社の事故事例が届く、トラック協会からの情報共有など、多数の情報が集まってきます。その中で、「コレは自社でも同じ事故を起こしそうだな」と思ったものを社員に展開していきましょう。これも立派な予防処置です。
ISO9001の運用を考えていくと、「報告書を作る」「別の形で取りまとめる」という方向に意識が行きがちです。
しかし、まずは「何のためにやるのか」という観点で考えていきましょう。