ISO9001は規格改訂(規格改定)したことで本当に経営と絡められるのか


ISO9001は規格改訂したことで本当に経営と絡められるのか、

誤解を恐れずに極論から申しますと、

 

答えは”NO”です。

 

本論では、

ISO9001が規格改訂したことでは経営と絡められないとお伝えする背景をお伝えすると同時に、

ISO9001が規格改訂したことで、

どうすれば経営と絡められるのか、

そのあたりのお話を述べさせていただきたいと思います。

 

まず、

ISO9001が規格改訂したことでは経営と絡められないとお伝えする背景です。

 

私共は現在約1,400社のお客様とご契約させていただき、

かつ、毎年平均して1,500社のご興味を持たれるお客様とお会いさせていただいております。

その中でとみに感じるのは、

いわゆる模範解答のISOの仕組みが持ち込まれ、

社長が本当に推し進めたいことがISOの仕組みには反映されていないということです。

 

これは、

私共コンサルティング業界がお客様企業へ十分に配慮せずにお仕着せのISO9001の仕組みを押し付けてきたことの弊害でもありますし、

ISO認証機関が認証登録企業へ均質的な審査を提供してきたことの弊害でもあります。

 

これらの状況を鑑みて、現在では、

コンサルティング業界も、認証機関側も、

お客様企業に対して普段着のISO9001の仕組みへ変容するよう助言する流れも一部では出てきていますが、

大半の認証登録企業では、その動きに触れることすらなくもがいている状況です。

 

つまり、

このようなお仕着せのISO9001の仕組みをいくら改訂したところで、

社長が本当に推し進めたいことと、ISOの仕組みが出会うことはないという意味で、

ISO9001が規格改訂したことでは経営と絡められないとお伝えさせていただきました。

 

では、ISO9001が規格改訂したことで、

どうすれば経営と絡められるのでしょうか?

 

それには、これまで維持してこられた、

お仕着せの、模範解答のISO9001の仕組みを一度壊してみることです。

 

もちろん、

自社の本業があるでしょうから、

外部のアドバイスを得ることも一つの方法として結構です。

 

今回のISO9001規格の改訂に先手を打って動かれた企業様の事例をご紹介します。

これまで受注産業として印刷業を営んでこられた30名ほどの企業様ですが、

2015年版のISO9001規格に伴うQMS改訂にあたっては、

認証取得時にコンサルタントから持ち込まれた50にも及ぶ手順書を整理・整頓し、

最小限の簡易な手順書にまとめられました。

加えて、

 

2015年版のISO9001規格では、

「組織及びその状況の理解」「利害関係者のニーズ及び期待の理解」という項目が加わっていますが、

 

この項目における自社のSWOT分析の結果、

自社の強み(他社ではできない商品・サービス)が増えてきていることと、

お客様の課題が変化していることを受けて、

 

過去に単発のオーダーを受けていたお客様に対して再アプローチし、

受注産業から提案営業への変化を決断しておられました。

 

これからISO9001の規格改訂作業を控えていらっしゃる皆様もぜひ、

これまでの枠組みに囚われず、

より有機的にISO9001の仕組みを活用してみてはいかがでしょうか。


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