ISO9001、ISO14001取得~20人の土木建設会社編~


 

お世話になっております。ISO総合研究所のコンサルタントの栗林です。
いつもご愛読ありがとうございます。

 

本日は「20人の土木建設会社がISOを取る」について書きます。

 

唐突に聞きます。

取得目的はなんですか?

 

顧客満足の向上、第3者への信頼、

入札条件等いろいろ取得目的はある事でしょう。

 

目的は違えど「負担が増える」事は共通しています。

特に会社の規模が小さければ小さいほど1人にかかる負担は増えると思います。

ISOは取りたくなければとる必要のないライセンスです。

会社法や労働基準法で義務付けられているわけではありません。

取得するかしないかは任意です。

ではどうして多くの企業がISOを取得しようとするのでしょうか?

その理由の約8割が「お客様、取引先、行政から提示される取引条件」という答えが

ほとんどです。

建設業界では、入札を有利に進める条件のひとつとして、ISOが利用されています。

公共事業の仕事を請け負うには、官公庁への入札申請が必要です。

入札は基本的には誰でもできますが、そうなるとどの建設業者を選んだらいいのわかりにくい。

そこで、入札に参加する建設業者を選別するための新しい指針ができました。

会社の規模や経営状況を客観的に数値化した「経営事項審査」や「総合評価」によって

建設会社をランク付けしたのです。

上位ランクの建設会社ほど、受注交渉は有利に進みます。

ISOを持っているとそれだけで5点、あるいは10点と総合評価が上がるため(都道府県

によって加点のしかたは異なります)導入を決める企業が多いのも納得です。

ISOとはビジネスの世界への入館証を手に入れるようなもの。

ISOそのものが、成果物を生み出すものではありません。

ISOの担当者が、取得運用業務に取られる時間は年間「587時間」と試算されています。

日数にすると72日間くらい(1日8時間換算)。平均にすれば月に6日、土日を計算に

入れれば。1年間のうち3カ月はISOに関わっていることになります。

仮に工事部を兼務していたなら、3カ月は工事の仕事(本業)ができない計算です。

毎年3カ月分、非生産活動に携わっていると考えることもできます。

しかも、たいていの場合、担当者になった人は、取得運用業務に対して、決してモチ

ベーションは高くありません。

このように、ISOを取得することは、ビジネスの幅が広がるといったメリットと、非生産

活動により、期間、費用、労力がかかるといったデメリットもあります。



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