ISO9001取得~戦国時代篇~


お世話になっております。ISO総合研究所コンサルタントの竹嶋です。
いつもご愛読ありがとうございます。
本日は私の敬愛するEQA国際認証センターのエクセレント審査員の
松浦審査員から規格解釈の際にいただいた文章をアップさせていただきます。

ISO9001やISO14001、ISO27001取得の為に動いている法人の企業様でもこのお話はさせていただいております。
皆さまお楽しみください。

(序章)
私はISO9001、ISO14001の審査員。日々あちこちで審査をしている。
ところがある日突然タイム・スリップして、戦国時代へ迷い込んでしまった。

気がつくと刀や槍を持った兵士に取り込まれていた、
兵士:「なんだこいつは、変なかっこして(スーツ姿です)、怪しいやつ。殺してしまえ」
あ~私の人生もこれまでか、しかもこんなところで。と思った時に、「何をしておる」との声。
兵士:「あ、殿、怪しいやつがおりまして、殺してしまおうとしていたところです」
殿:「ふむ、おもしろそうな奴、城につれて帰れ」。と私は一命をとりとめた。

私は思った。命の恩人の殿のために何か恩返しがしたい。しかし私ができるのはISOだけ。
そこで殿に「殿、わが軍でISOをやってみませんか」と提案した。
殿:「なんだその『あいえすおう』というのは?」
私:「軍を勝利へと導く(マネジメント)仕組みです」
殿:「ふむ、なんか知らんがやってみせよ」
そこで私は戦国の世、この軍でISO9001をやることになった。

(経営者の責任:5章)
5.3 品質方針
私:「まずはわが軍の『品質方針』を作りたいと思います。殿はわが軍をどんな軍にしたいと思われますか?」
殿:「そうよなあ、風のようにすばやく、いつもは林のように静かで、反面攻めるときは烈火のごとく、山のように
どっしりした軍にしたいと思う」
私:「それではわが軍の品質方針は『風林火山』としましょう。これを書面にしてわが軍の随所に張出し、かつ戦の時の旗頭としましょう」

5.4 品質目標
私:「次に、わが軍の本年度の目標を作りたいと思います。殿、本年度のもくろみは?」
殿:「そうよなあ、まずは西の国を落としたい。また一方今後の国力増強のために灌漑事業を進めたい」
私:各奉行に向かって、「おのおのがた、今の殿のもくろみを実現すべく、実施具体策と実施計画をお作りくだされ」
「なおこの計画は、3か月毎に進捗・達成状況を軍議にて確認することとします」。

5.6 マネジメントレビュー
私:「わが軍は、半月毎に『まねじめんと・れびゅう』を行うことにしました。今回はその1回目。各議題に従い、
各担当奉行から報告願います」
こうして、会議(軍議)が始まり、それぞれから報告(インプット)が行われた。
私:「ということですが、殿これらについてご決定及び指示をお下知下さい」
こうして、殿から下知(アウトプット)がされた。この内容についてはその後の軍議で確認が行われた(マネジメントレビューのアウトプットのフォロー)。

6.2 力量・訓練
私:「まずわが軍の戦力分析をしたいと思います。各部門別に兵士の力量を明確にしたものをお作り下され」
こうして「力量表」が作られ、足軽・騎馬隊・鉄砲隊・斥候隊などの数が明確にされた。
私:「殿、ごらんのとおりわが軍は鉄砲隊が不足しております、この時代の戦には鉄砲隊の戦力が戦の勝敗を分けます」
殿:「確かに、わしもそう思っていたが、こうして表にするとわが軍の強み・弱みが一目瞭然じゃな」
私:「各担当奉行は、戦力増強の訓練計画を早急に立案して、殿にご報告下さい。また殿の了解後、確実に訓練を実施し実施の証(記録)を残してください。記録には特に今後必要な追加訓練の有無及びその計画を明記して下さい(有効性の評価)。なおこれに伴い『力量表』は随時及び定期的に見直しして下さい」
「なお、この訓練を怠るとあとでお話しする『内部監査』で『不適合』となりますので、ご注意めされ」。

6.3 インフラストラクチャー
私:「次にわが軍の軍備の棚卸をしたいと思います、担当奉行は兵器、特に鉄砲、馬、刀・槍などの一覧を作って下さい。
次にこれらをどのように点検するかを検討及び指示願います」
「各部門は特にこれに従い兵器の点検を怠らず実施して下さい。」
「また不足と思われるものがあれば適宜及び定期軍議(マネジメントレビュー)で提案して下さい」。
殿:「必要な設備にわしは金をおしまん。ただし本当に役立つか(投資効果)をよく吟味せよ」。

7.1 製品実現の計画
私:「わが軍の戦略にはどんなものがありますか?」
殿:「そうよなあ、代表的なものとして『鶴翼の構え』『車がかりの構え』があるかな」
私:「担当奉行は各戦略を、流れ(工程)、それぞれでの注意事項(管理ポイント)他を明確にされたものを作って下さい」。

7.3 設計・開発
私:「新しい戦略の開発が必要と思います。私の時代では広島カープという軍団が適の最強の戦士と対するために『王シフト』という戦略を開発しました」。
殿:「そうよなあ、どこの軍でも使っている戦術では差別化が図れんからな」。

7.4 購買プロセス
私:「担当奉行は、武器を中心に調達先を見直し、調達能力の定期的見直しをお願いします」
「また現状の援軍(外注先)は特に戦力分析を随時及び定期的に見直し願います。戦力として弱いと思われる援軍については戦力強化の依頼及び強化状況の確認をして下さい(是正処置の要求)」。
殿:「そういえば以前、頼みにしていた武器業者、援軍が対応してくれなかったことがあった。万が一にそなえ控を検討しておくことも重要だな」:

7.5 製品及びサービス提供
私:「担当奉行は戦にあたって、情報、手順、設備、確認、測定等が『管理された状態』であるか確認して下さい」。
殿:「ふむ、『段取り八分』というからな」。

7.6 監視機器・測定機器の管理
私:「担当奉行は、敵との距離把握に使用している機器は定期的に確認(校正)をして下さい」

8.2.2 内部監査
私:「今後定期的に各部門のチェックを行います。チェックで不十分な点があれば『不適合』として改善及び再発防止策を要求します。なおこのチェック(内部監査)の結果は定期軍議(マネジメントレビュー)で殿に報告します」。
殿:「ある軍では『御庭番』と称して確認をしているところもあるらしい。わが軍はそこまでやらんが定期的な確認はさせてもらうぞ」。

8.2.3 プロセスの監視・測定
私:「内部監査以外でも、不具合により計画通りに進んでいない場合は、適宜修正や是正処置を行ってください」。
殿:「そのためには適切な『監視・測定』が必要じゃな、『油断大敵』じゃな」。

8.3 不適合製品の管理
私:「戦の都度不具合を確認し、まず対応(修正)を願います。再発している不具合については再発防止策(是正処置)を発動して下さい」。
殿:「問題点を隠すな。むしろ明確にして、改善せよ。そういえば以前に比べて問題点が見えるようになり、改善の糸口がみえるようになったな」。

8.4 データの分析
私:「担当奉行は、戦の戦績をもとに勝因・敗因の分析をして下さい。これには戦略変更の要否、また援軍の見直しも含めて下さい。
殿:「ついでにわしの好きな『競馬の予想』もお願いね」。(???)

8.5.2 是正処置
私:「再発防止策(是正処置)は必ず効果の確認をしてください。充分でないと思われる場合は再改善をして下さい」。
殿:「同じまちがえを繰り返すことはまかりならん。心してかかれ」。

8.5.3 予防処置
私:「来月は○○軍との戦がひかえています。相手軍の分析により、起こりうる敗戦を想定して予防処置を実施して下さい。なお戦のあと予防処置の効果の確認も必ず実施して下さい。」
殿:「『そなえあれば憂いなし』じゃな」。

4.2.4 記録の管理
私:「それぞれの活動で実施した証(記録)は確実に残してください。
殿:「『論より証拠』だな」。

(後日談)
ある時突然私は現代に戻った。夢のような出来事であったが歴史をひもとくと、私または私のような存在が
記されていた。一人の名は「諸葛亮孔明」もう一人は「山本勘助」。山本五十六元帥の陰にもそんな人間の存在が
あったとか。

(注:この物語は「フィクション」です)

【引用:松浦審査員、戦国ISO物語】


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