ISO9001:土木建設会社で陥りがちな規格改訂のワナ


安全+第一工事中

 

いつもご愛読いただきましてありがとうございます。

ISO総合研究所コンサルタントの中本と申します。

 

 

土木建設業界の法人様必見!

規格改訂(規格改定)に伴い、そろそろ何か手を打たないといけないが何して良いかわからない!

え!そもそも規格改訂されるの?また2008年の時みたいに大変な思い、費用を払って規格改訂をしないといけないの?

そうなんです。約10年に1度は規格改訂されるISO。土木建設業界の法人様のように、官公庁工事のための入札の加点で必要、経営事項審査(経審)の点数を上げたいという会社様にとっては追加で費用と時間を払ってでも対応をしなければならないそんな時期がまたやってきました。

 

 

今回は3つのテーマからご説明させて頂こうかと思います。

①実務で使用している書類以外で追加に文書を作成しなければならないの?

②リスク及び機会への取り組みで追加書類は必要なの?

③管理責任者をいやいやながら選んでやらせる必要があるの?

 

 

では、まず

①実務で使用している書類以外で追加に文書を作成しなければならないの?

についてご説明いたします。

 

 

以前2008年のISO9001改訂作業では、品質マニュアルに付随して「文書管理手順書」、「記録管理手順書」、「内部監査手順書」、「不適合製品の手順書」、「是正、予防処置に対する手順書」等を作らされて、困ってしまったよ。文書の最新版管理も文書が多すぎて管理できなくなってしまった。という声を多くお聞きします。

 

 

これまでのISO9001規格改訂においてもそれほど多くの文書化は求められていませんでしたが、今回のISO9001改訂では、これまで以上に文書化に関する要求が減っています。具体的にはたとえば、事故に対する再発防止策を考える是正プロセスについて、その実施手順の文書化を求めていましたが、ISO9001:2015では「記録こそ残しなさい」と求めるものの手順の文書化までを求めなくなりました。

 

これに伴い、既存の手順書全て即排除という考えは短絡的すぎますが、少なくともやたらに文書化を進める傾向のある企業様に再考を促す貴重な変更であるとも言えます。

 

 

続きまして

②リスク及び機会への取り組みで追加書類は必要なの?

についてご説明いたします。「予防処置」という用語は、規格から消えた。じゃあ、今まで予防処置なしで審査を通してきた予防処置の記録も必要ないけど、また、新たな記録が増えてしまうよ。っと悲痛な叫びを持つ方も少なくはないと思います。

 

 

しかし、リスクと難しい言葉を使っていますが、日常ありふれた業務や組織の中で抱える問題を一つとすればよいのです。

 

例えば、A社は50才以上の団塊世代が会社の60パーセントを占めています。その中で10年後確実に団塊世代が退職した後の会社の運営は組織の大事な課題となります。

それが「リスク」です。考えているよりずっと簡単ですよね?それを計画する事が要求されているのです。

 

 

今後は実状ある記録でどのように代用できるかを検討していく必要はございます。

 

 

最後に

③管理責任者をいやいやながら選んでやらせる必要があるの?

についてご説明いたします。

「管理責任者」建設土木業の皆さんはどんなイメージがありますか?

社長から管理責任者に任命されたら、ISOの責任者として書類作成や管理をしなければならないので、審査前日は徹夜で準備に追われてしまう。っという考えの方もいるのではないでしょうか?

 

 

今回のISO9001規格改訂に伴い、管理責任者の任命という表現はなくなりました。

実務の必要に応じて指名するという内容が含まれており、あくまで管理責任者1人の責任義務が寛容化された形となっている。

 

しかし、管理責任者として本来もっている役割を否定しているものではないので、機能しているならばそのままでもよいこととなっている。

 

 

管理責任者の名称はなくなるが、役割としては今後も残ってはいくので、管理責任者じゃなくなったから何もしなくて良いというわけではないでしょう。

 

 

上記3点を通して、ISO9001規格改訂に伴う大きな変更点についてご説明させていただきましたが、いかがでしょうか?土木建設業の会社様では多くの手順書があり、管理責任者に大きな負担がかかってISOを運用しているという皆様もいるでしょう。

 

 

今回の規格改訂について悪いイメージも持たれているかもしれません。しかし、今回のISO9001規格改訂に伴い、大きなチャンスでもあります。

①文書の要求が減った。

②予防処置で毎回予防なしと回答する必要が無くなった。

③管理責任者として1人で責任を負う必要が無くなった。

 

 

上記3点のように、今回のISO9001規格改訂でスリムにし自社の負担を減らす良い機会でもあります。

 

 

多くの会社様で、2000年版、2008年版での対応のように苦い思いをするのではないかと不安に思われているかもしれませんが、今回を機にISOを実務で運用していくためのチャンスと思って頂ければ、ISO9001の規格改訂も待ち遠しいものとなるかもしれません。

是非、今後対応していく上で規格改訂に伴いどうしたらよいの?っという具体的なご質問があればぜひ弊社に一度ご問合せくださいませ。

弊社コンサルタントが快くご説明させて頂きます。


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