ISO9001改訂:7つの項目


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ご愛読者の皆様、いつもありがとうございます。
ISO総合研究所コンサルタントの田中です。
ISO9001が改訂されましたね。新項目は大きく分けて7つ。その中の「内部及び外部の課題」と「パフォーマンス評価」について、
今日はラグビーの五郎丸選手から学んでいこうと思います。

ラグビーでいう「パフォーマンス評価」とは・・・・・?
例えばワールドカップに行くために必要な「予選突破」もその1つです。

外部の課題として、「国民の期待」に応えるには勝たなきゃいけない。
勝つ=同点ではダメ、という課題がまた生まれます。

2015年1番と言っていいほど盛り上がったあのラグビーワールドカップ 南アフリカ戦。
日本中を感動の渦に巻き込んだあのトライをみなさん覚えていますか?
後半戦28分のとき32対29。3点差で南アフリカが勝っていました。
ここで監督が出した指示がキック。ここで点をとっていれば同点にはなっていたからです。

ですが、ここで思い出していただきたいのが日本を背負っていた選手たちの課題。
「国民の期待に応えるために勝つ」ということ。
そこで日本の勝利のために、キックではなくトライを狙いにいきました。
監督からはキックの指示が出ていたにも関わらず、最終的に動かしたのはキャプテンの
リーチマイケル選手からの指示でした。
試合中は監督ではなくキャプテンが司令塔となり、日本代表を勝利に導いたのです。

結果的に、トライを決めた五郎丸選手は年間最優秀トライ賞にノミネートされるまでとなり、
その功績は今なお語り継がれています。
ここで重要だったのは「組織を動かせる意思決定が出来る人は誰か?」ということです。

企業であれば最終意思決定は社長となりますが、現場や一会議での意思決定者は異なってきますね。
新しいISO9001ではリーダーシップという言葉で重要視されています。

話を戻すと、日本ラグビーでは「国民の期待に応える」ために南アフリカ戦でキックではなく
トライを狙って勝利を決定的なものにしました。
そこには選手が抱えている課題が共有できていたからこそでしょう。

企業でも課題の共有をしているかしていないかで売上は変わってきます。
課題の共有はどうやってやるのか?という質問をいただくこともありますが、
ISOで言われることの1つには「文書化」です。

単純なことと思う人もいるかもしれませんが、まずは課題となっているものを、
みんなが見えるところに掲示してみてください。

入口でもいいですし、トイレでもかまいません。
当社では、いわゆる「見える化」をすれば行動が変わるものとしており、
行動が変わらないものは単なる「見せる化」と呼んでいます。

全員が課題を共有していればおのずと行動は変わってくるはずです。
反対に、行動が変わらなければ別の課題があるか、もしくは場所を変えてみてください。

ISO9001に「外部及び内部の課題」という表現が出てきたことで
また新たな記録が必要だと頭を悩ませている人もいるかと思いますが、良い機会だと思ってください。
課題を共有するためのツールとしてよりISO9001が使いやすくなったのではないでしょうか。

次に課題の洗い出しについてですが、新しい規格ではその項目について限定はされていません。
会社単位でもいいですし、拠点または部署単位、はたまた一担当者単位でも、各自に課題を考えてもらいましょう。

仕事をしやすくするためにはどうすればよいか?
売り上げをあげるためにはどうすればよいか?
クレームを減らすためにはどうすればよいか?

振り返ると、日本ラグビーの南アフリカ戦では後半戦で同点ではなく
トライを狙いにいくことが課題となりチーム一丸となって勝利できました。
次に準々決勝進出が目標となり、次の課題としてワールドカップで一番重要な試合とも言われたサモア戦では、
5対26と圧倒的な勝利をおさめてくれました。

3勝もしておきながら残念なことにベスト8には進出できず、惜しくも予選敗退とはなりましたが、
国内外からの賞賛の声は高くこれもまた1つのパフォーマンス評価となったことでしょう。

さらには次のワールドカップ2019年を見越し、「ラグビー選手を育てる練習が必要であること」を
ジョーンズヘッドコーチは新たな課題として掲げ、リーチマイケルキャプテンも
「勝つために何が必要か」「勝つ文化ができた」ことを伝えていくこととしています。

ISO9001で言うところの「内部の課題」です。

さて、今回は日本ラグビーでお伝えしてまいりましたが、ISO9001はラグビーでも
共通するものだということが少しでもイメージいただけたでしょうか?

従来のISO9001では仕事に無理矢理結びつけている企業も多く見られます。
「当てはまる!」という担当者の方、今回の改訂された規格で新たにISO9001を作りなおしてみるのも手かもしれません。
どうすればいいの?という方はISO総合研究所までお問い合わせお待ちしております。


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