「ISOの審査」。。。「嫌だ」と思われる方は多いかと思います。
現地審査は実態に合っているかという点が見れらています。簡単に言うとISOのための活動がないかです。
それでは、ISO9001の審査を受ける際、現場の負担がどれくらいあるのか、事例をもとに見てみましょう。
悪い事例
まずは悪い事例から。
ISO9001規格には、6つの“文書化された手順”の要求事項と、19の記録に関する要求事項があります。そのため、これら6種類の手順書を作成し、19種類の記録様式を作成する場合があります。「文書管理規程」や「設計・開発の妥当性確認シート」などが、これにあたります。
このようなスタイルで仕組みを構築していくと、現場ではただただISO審査用の記録を作るための作業になってしまい、結果として本業にかける時間を圧迫し、仕組みが形骸化していくことになります。
良い例
では、良い例を見てみましょう。
ISO9001規格が要求している“文書化された手順”とは、なにも別冊の手順書を作ることを意図しているのではありません。手順が明文化されていればよいのです。
記録に関する要求事項も、記録様式を新たに作ることを求めているのではありません。お仕事で実際に使われている記録様式が、ISO9001の基準に沿ったものであれば、すでに記録に関する要求事項はクリアです。
あとは、社長が明確に方針を提示し、これを達成するために目標を設定して活動すること、内部監査やマネジメントレビューを実施することで、現場での負担が抑えられる仕組みとすることができます。
最後に
より実際的なISO9001の仕組みを作っていくためには、文書主義ではなく現場主義のコンサルタントを選定することや、自社の業界に強い審査機関を幾つか比較検討することも有効です。
もちろん弊社でもISO認証の新規取得に向けたお手伝いが可能です。
情報を収集されていらっしゃる方は、ぜひISO総研へお問合せください。