コラム

  • ISO
  • ISO9001
  • ISO9001:2015年度規格改訂6 計画 6.1項「リスク及び機会への取組み」規格解釈

ISO9001:2015年度規格改訂6 計画 6.1項「リスク及び機会への取組み」規格解釈

shared_img_thumb_PAK85_Projectannai20141123172459_TP_V

shared_img_thumb_PAK85_Projectannai20141123172459_TP_V

いつもお世話になっております。

ISO総合研究所 コンサルタントの濱田 章弘(はまだ あきひろ)と申します。

 

さて、いつも大変ご好評いただいております当ブログでございます当ブログですが、

今回のテーマは、

『ISO9001:2015年度規格改訂6 計画 6.1項「リスク及び機会への取組み」』について規格解釈をさせていただきたいと思います。

まずは同項番で規格が何を求めているかについて確認してみましょう。

 

■第1章

『ISO9001:2015年度規格改訂6 計画 6.1項「リスク及び機会への取組み」』概要

 

6.1項「リスク及び機会への取組み」では、

6.1.1と6.1.2の2パートに分けることが出来ます。

2015年度版から新しく追加された項目ですが全く構える心配はありません。

なぜなら普段から行っている活動がほとんどだからです。

それでは、それぞれ何を言っているか検証していきましょう。

 

6.1.1

品質マネジメントシステムの計画を策定するとき、組織は、4.1に規定する課題及び4.2に規定する要求事項を考慮し、次の事項のために取り組む必要があるリスク及び機会を決定しなければならない。

 

a)品質マネジメントシステムが、その意図した結果を達成できるという確信を与える。

 

b)望ましい影響を増大する。

 

c)望ましくない影響を防止又は低減する。

 

d)改善を達成する。

 

6.1.2

組織は、次の事項を計画しなければならない。

 

a)上記によって決定したリスク及び機会への取組み

 

b)次の事項を行う方法

 

1)その取組みの品質マネジメントシステムプロセスへの統合及び実施

 

2)その取組みの有効性の評価

 

リスク及び機会への取組みは、製品及びサービスの適合への潜在的な影響と見合ったものでなければならない。

 

注 記1 リスクへの取組みの選択肢には、リスクを回避すること、ある機会を追求するためにそのリスクを取ること、リスク源を除去すること、起こりやすさ若し くは結果を変えること、リスクを共有すること、又は情報に基づいた意思決定によってリスクを保有することが含まれ得る。

 

注記2 機会は、新たな慣行の採用、新製品の販売、新市場の開拓、新たな顧客への取組み、パートナーシップの構築、新たな技術の使用、及び組織のニーズ又は顧客のニーズに取組むためのその他の望ましくかつ実行可能な可能性につながり得る。

 

■第2章

『ISO9001:2015年度規格改訂6 計画 6.1項「リスク及び機会への取組み」』についての規格解釈

 

そもそも、ここで言う『リスク』とはなんでしょうか?

新規格にはこうも書かれています。

 

0.3.3 リスクに基づく考え方

リ スクに基づく考え方(A.4参照)は、有効な品質マネジメントシステムを達成するために必須である。リスクに基づく考え方の概念は、例えば、起こり得る不 適合を除去するための予防処置を実施する、発生したあらゆる不適合を分析する、及び不適合の影響に対して適切な、再発防止のための取組みを行うということ を含めて、この国際規格の旧版に含まれていた。

 

組織は、この国際規格の要求事項に適合するために、リスク及び機会への取組みを計画し、実施する必要がある。

リスク及び機会双方への取組みによって、品質マネジメントシステムの有効性の向上、改善された結果の達成、及び好ましくない影響の防止のための基礎が確立する。

 

機会は、意図した結果を達成するための好ましい状況、例えば、組織が顧客を引き付け、新たな製品及びサービスを開発し、無駄を削減し、又は生産性を向上させることを可能にするような状況の集まりの結果として生じることがある。

機会への取組みには、関連するリスクを考慮することも含まれ得る。

リスクとは、不確かさの影響であり、そうした不確かさは、好ましい影響又は好ましくない影響をもち得る。

リスクから生じる、好ましい方向へのかい離は、機会を提供し得るが、リスクの好ましい影響の全てが機会をもたらすとは限らない。

 

うーん。

難しいですね。

今回の規格改定は『事業との統合化』いわゆる企業の実務とISOの運用があまりにかけ離れていることが多いため、出来る限り実態に沿った形で運用を行っていきましょうという趣旨のはず。

分かりやすい文章で伝えることも考えていただきたいです。

 

事例でみてみると、

機会:他業種から競合が業界に参入してきた

リスク:売上の減少に繋がる

 

機会:取引先から来年、仕事量を増やしても対応できるか口頭で話があった

リスク:売上の増加に繋がる

 

あれ?と思った方。

そう、リスクってマイナスの要素だけでなく、チャンスの面もあるのです。

 

プラスとマイナスのリスクと機会を集めることで、企業の経営にも大きく関わってきそうですね。

この辺りが改訂後の規格について、トップにもたらす影響が大きくなった部分ですね。

 

 

このリスク及び機会への取組みを、対策とその効果のフォローアップまで5W1Hでマネジメントレビューのインプット項目に追記したり、別途帳票を作成したりして対応すればいいわけですね。

このように細分化してとらえれば意外と難しくもなさそうではないですか?

 

また、弊社でもありがたいことに、規格改訂の書籍

【これ1冊でできる・わかる これ1冊でできるわかる ISO9001―やるべきこと、気をつけること  古江 一樹【監修】/ISO総合研究所【著】】

を出版させていただきました。

ご興味がございましたらお手に取っていただければ幸いです。

http://www.amazon.co.jp/dp/4860638514/

 

もし御社がISO9001、14001の規格改訂後の運用にお困りでしたり、27001、プライバシーマークの取得、運用についてお困りでしたらどうぞお気軽に弊社ISO総合研究所までご連絡ください。

 

カテゴリー:ISO9001 タグ:ISO ISO9001 ISO規格改訂 コンサルタント 事例
関連記事

0120-068-268
資料請求
お問い合わせ