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  • 2017年1月30日

「ISO9001:2015年度規格改訂4.1項組織及びその状況の理解」の規格解釈

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ISO総合研究所 コンサルタントの池川元太です。

いつもご愛読いただきありがとうございます。

 

あけましておめでとうございます。

本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。 皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

 

それでは、今回のテーマ「ISO9001:2015年度規格改訂4.1項組織及びその状況の理解」の規格解釈をさせて頂ければと思います。

ますは今回のJISQ9001:2015の4.1項「組織及びその状況の理解について該当する要求事項を見てみましょう。

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4 組織の状況

4.1 組織及びその状況の理解

組織は組織の目的及び戦略的な方向性に関連し、かつ、その品質マネジメントシステムの意図した結果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を名アックにしなければならない。

組織は、これらの外部及び内部の課題に関する情報を監視し、レビューしなければならない。

注記1 課題には、検討の対象となる、好ましい要因又は状態、及び好ましくない要因又は状態が含まれ得る。

注記2 外部の状況の理解は、国際、国内、地方又は地域を問わず、法令、技術、競争、市場、文化、社会及び経済の環境から生じる課題を検討する事によって容易になり得る。

注記3 内部の状況の理解は、組織の価値観、文化、知識及びパフォーマンスに関する課題を検討することによって容易になり得る。

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ここでの解説として、自社の経営環境や経営課題を踏まえ、マネジメントシステムを甲陸して、運用しましょう。という内容になります。

簡単な解説としては上記で事足りるのですが、それだけだと結局何したらいいの?となりますよね。

なので、ポイントを絞って解説していければと思います。

①内部の課題を決める

内部の課題とは、例えば「熟練の職人が退職した。」「人が育たない。」「セクシャルハラスメント」「パワフルハラスメント」「アルコールハラスメント」「教育の仕組みが無い」等があります。そういった課題は会社毎によって内容が変わってきます。

それらをまずは決めていきます。

②外部の課題を決める

外部の課題とは「競合他社が新製品を出した」「現在、新しい機能がついた商品が流行っている」、「今後、補助金が付いた制度ができるそうだ」「クレームが多発した」「お客様が減ってきている」等があります。

内部の課題と同じように会社毎によって内容は変わってきます。

なので、基本的にはどのような内容でも構いません。

多くの大企業、中小企業含む企業全体が持つ外部、内部への課題について決めれば問題ありません。

③これらの外部及び内部の課題に関する情報を監視し、レビューする

一番重要なポイントとなってくるのが、「これらの外部及び内部の課題に関する情報を監視し、レビュー」する。という点です。

これだけを見てしまうと、どうしても「記録を作成して、それの進捗も追えるように管理しなくちゃならないのか」「外部及び内部の課題を決めるために別途会議を実施しないといけないのか」「また、ISOのために人員を割く必要があるのか」と考えてしまうことがよくあります。

しかし、記録作成は必要ありません!!

別途会議を開く必要もありません!!

ISOのために人員を割く必要もありません!!

規格要求事項のどこにも、記録要求はないです。

外部及び内部の課題について、すでに会社内で話し合う機会がありますよね?

つまり、社内の経営者会議や、部課長会議の議題であがる話題であり、これらは経営計画や事業計画、実行計画の内容として話し合いされているしょうし、新しく何かする必要はりませんね。

このような外部及び内部の課題はほぼ全ての企業で既にやられていることの1つだと思います。

審査員に、「外部及び内部の課題はどのように明確にしていますか?」と聞かれた際は「社内の経営者会議や、部課長会議等で明確にしています。記録も特に残していません」でも問題ありません。

 

このように、ISO9001:2015の4.1 組織及びその状況の理解だけだと上記の解説のみとなります。

ただ、これだけだと規格の意図までは理解できません。

ISO9001:2015の4.1 組織及びその状況の理解がどの規格要求事項と結びついているのか?なぜ序盤でISO9001:2015の4.1 組織及びその状況の理解が記載されているのか?

等も考えていく必要があります。

 

それらについては、また次回以降のブログで記載させて頂ければと思います。

楽しみにしていてください!!

 

2015年度版ISOの規格改訂では、日常業務に沿ったISOを構築するような意図があります。ただ規格改訂をするだけではあまり意味が無いとも言われています。

なので、2015年度版改訂の対応をする際は新しく増えたルールを追記するだけでなく、今までのルールが正しいのか?必要なのか?無くしてもいいのか?等も考えながら規格改訂の対応をした方がいいかもしれません。

 

本日はここまでです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

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