ISO9001を最短・短期で認証取得したいという企業は多いです。ISO9001を最短・短期で取得するにはポイントがあり、約4か月で取得ができた事例が実際にあります。
本記事では、ISO9001の認証取得までスムーズに進めるコツを紹介していきます。
1.ISO9001を最短・短期で取得する
ISO9001を取得するには、通常半年~1年ほどかかります。
しかし、ポイントをおさえて早く進めると、「最短」約4か月で取得することが可能です。
弊社がサポートしているお客様の中にも実際に4か月で取得した事例があります。
2.最短・短期で取得するために必要なこと
ISO9001を最短・短期で取得するために必要なことは2つあります。
①会社経営の実態と合わせること
まず現状把握しましょう、その後、実施していることをISO9001の規格要求事項に当てこんでいきます。
ここで大切なのは、ISOのためだけのルールを新たに追加しないことです。
よく『ISO9001 の運用期間が必要ではないのですか?』とご質問を受けますが、会社の実態と合わせれば、新たに運用開始することはないはずです。
極端に言うと、すでに会社でやっていることになるからです。
②100点満点を目指さない心構え
ISO9001は、取得してからも毎年審査があり、継続的に改善を行っていくものです。
ISO9001を最短、短期で取得するためには、取得する前に100点を目指していてはいつまで経っても取得までたどり着かず、だらだらと長期化してしまいます。
取得する前は、60点くらいを目指すと良いでしょう。
審査前の準備にたっぷり時間をかけるのではなく、早く審査を受けて、審査で指摘されたことへの対応に注力するほうが結果的に近道になるでしょう。
3.ISO9001を最短、短期で取得するスケジュール
ご状況によって違いはありますが、おおよそ、下記のようなスケジュールになるでしょう。
1か月目 |
審査機関選定・文書作成・申請 |
2か月目 |
一次審査・指摘への対応 |
3か月目 |
二次審査・指摘への対応 |
4か月目 |
認証証を受け取る=認証取得 |
仕組みが出来てから、審査機関選定をしていては出遅れてしまっています。
先に審査機関を選定して、早めに申請してしまうのがポイントです。
4.ISO9001を最短・短期で取得するメリットとデメリット
ISO9001を最短、短期で取得するメリットは、早く取得した分だけ早く「ISO9001取得企業ですよ」とアピールできます。
また、早く入札案件に参加できるようになります。
ISO9001を最短、短期で取得するデメリットは、申請から審査まで短期間のため、短期間でやるべきことを進めていかなければならず、一時的に負担が大きくなる点です。
自社の担当者だけでは人手も知識も足らずスムーズに進まないという場合は、専門家であるコンサルの支援を受けるのもいいでしょう。
5.まとめ
ISO9001を「最短・短期で取得したい」という企業はとても多く、実際に4か月で取得した事例があります。
会社の実態に合わせて仕組みを作るというポイントをおさえておけば、短期での取得は決して不可能ではありません。
逆に、完璧を目指すばかりに、肝心のISO9001の取得が1年プロジェクト、または、2年経過してもまだ取得できていない…といった話も聞きます。
取得まで1年以上を想定している場合、もっと早く取得できる可能性があります。
段取りを考え直してみるといいかもしれません。