ISO9001(アイエスオー9001):2015年版~サッカー少年少女向け編~

いつもご愛読ありがとうございます。ISO総合研究所コンサルタントのゆみです。
さて、ISO9001(アイエスオー9001)の2015年版が出ましたね!


日本語版も、もうまもなく出ますね!みなさん移行準備は進んでますか?
「まだ何もしてない」「そもそも何が変わるの?」というお声も良く耳にしますが、
2015年版移行のために今回は・・・サッカーに例えていきたいと思います。

早速お話しする前に。今回の改訂で何が変わったのか?大きく7つに分けます

 

<その1>管理責任者がいらない!?
上記はちょっと極端ですが、実際に管理責任者は要求事項からなくなりました。
任命することが必要なくなっています。ただ近い役割としては役割責任権限のところに含まれることになりました。
これは、一人の人が役割を担うわけではなく、複数名で担えばよいということかと思います。

 


<その2>予防処置も、さらには品質マニュアルまでもがいらない!?
こちらも、その1に続いて予防処置も品質マニュアルでさえ要求事項からは消えました。
とは言っても、要求事項を何らかの形で文書化(手順化)しないといけないものはあるため、
結局は品質マニュアルを作ることにはなるでしょう。

 


<その3>あっちこっちにある問題を把握!「外部及び内部の課題」が追加。
2015年版になってから「外部及び内部の課題」というフレーズが新たにでてきています。
外部とは法令や市場、競合などのことを言います。内部は組織の価値観や知識などを言ってます。

 


<その4>株主の要求も必要!?「利害関係者のニーズ及びその期待の理解」が追加。
ここで利害関係者という呼び方になっているのは顧客だけではなく、
外部提供者(旧供給者)などを含むためです。例えば協力業者はもちろん、
地域住民、さらには金融機関や株主までも含め、影響する関係者全てを指します。

 

<その5>方針は外にも周知しましょう。
要求事項に「必要に応じて関連する利害関係者が入手可能である」と追加されたように、
品質方針も社内だけではなく外部にも公表することとなりました。

 

<その6>リスクとチャンスをつかむ!「リスク及び機会への取り組み」が追加
新たに追加要求となった「リスク及び機会に対応するための処置」にて、
リスク(不確かさの影響)と機会(何かをする良い時期)に対応する処置を
決めた計画を立てておけと要求しています。よく見ると、文書化した情報の記載がないので、
ここに文書・記録の要求はないので、審査レベルで言えば、リスク機会の対応する処置の計画は、
口頭で話せればよいということになります。

 


<その7>ISOでもヒト・モノ・カネ!「監視及び測定に必要な資源」とは?
旧規格でいう6.4の作業環境にあたります。ただ新しい規格では明確に3つの要素に別けられるようになりました。
社会的要因、物理的要因それから心的要因の三つです。社会的要因は差別や対立、などの話です。
差別や派閥のような対立関係が起きないように環境を整えるということです。
心的要因はストレスなどで、最近でいう鬱対策などはここに含まれるでしょう。
また法令で求められるようになるストレスチェックなどもここに含まれることになります。
物理的要因は気温・湿度や衛生状態などです。熱中症対策などがここに含まれます。


さて長くなってしまいましたがサッカーで例えるとしましょう。
もしあなたがサッカーチーム「○レッソ」の運営をしているとします。

 


その場合、お客様となるのはチケットを買ってくれる人。利害関係者となると該当するのは
チケットを買ってくれる人、それ以外のサポーター、日本サッカー協会、スポンサー、
グッズ製作会社、広報関連会社、スタジアム関係者といったところ。


例えば日本サッカー協会の理事長が変わった場合に何かしら「○レッソ」にも影響はあるでしょう。


外部の環境が変化をすれば、「外部及び内部の課題」がうまれていることを意識しなければなりません。
また、過去に「セレ女」が減ったことも話題にあがりましたが、サポーターが消滅してしまうことも重要な外部の課題です。
次に「利害関係者のニーズ及びその期待の理解」については、一番の期待はJ1昇格でしょう。


目標でもあります。となると、やはり選手たちのレベルアップが不可欠。これが内部の課題へとつながります。
J2になってしまったことで協会からの補助金がなくなってしまい、人を切らないといけないことにもなる。


反対に、J1にあがるためにはスカウトをするなどで人選しないといけません。それも、安い金額が条件となります。
これが「必要な資源」となります。


このように、リーダーシップは企業でも学校でもどこでも起こっていることで、もちろんこうしたスポーツでもいえることです。

ISO9001(アイエスオー9001)の2015年版では上記のような課題を認識し、
一部では文書化しておかなければなりません。

 


お客様の反応を見ていて、2015年版が想像できないだけに難しいだけの規格のイメージに
なっているのでは?と思いますが、普段からみなさんが取り組んでいることには裏に課題や周囲の変化が隠れているので、
如何にそうしたものを把握し、どんな活動につながっているかを結び付けられるとよいでしょう。

 


「うちの場合はどんな風に考えればいいの?」という方は一度弊社までお問い合わせください。