ISO14001取得:環境側面をもっと簡素化するには?

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お世話になっております。ISO総合研究所コンサルタントの藤川です。
いつもご愛読ありがとうございます。
今回はISO14001の目的・環境側面の簡素化についてお話していきたいと思います。環境側面は聞き慣れない用語ですよね。
原語はenvironmental aspectであるが、英語を母国語とする英米人でもピンとこない、
という人がいます。分かりやすい日本語でいえば「環境に影響しうる要因」だそうです。

環境側面は「環境と相互に影響しうる」とか「著しい環境影響をもつか又はもちうる」とあるように、
可能性を潜在させているものも含めて考える必要があります。

たとえば環境保全設備が正常に作動しているために、そこに環境側面がありうることに
気付きにくいことがありますが、その設備の異常(故障)によって環境影響が出てくる場合は、
環境側面として捉える必要があります。

上記に記載しているように、ISO14001規格には、難しい言葉が多いのですが、
この「環境側面」ほど、日本語として意味の判りにくいものはないと思います。

ある会社の社長さんなんかは、机の側面をたたいて、
「側面て、ココのことかと思ったよ」と言って笑ってました。

しかも、PDCA(計画-実行-チェック-見直し)サイクルの、「4.3計画」の冒頭部分に出てくるので、
この言葉の意味を理解しないと、前に進めないし、重要なものでもあります。

「問題解決」の手法として、要因分析というやり方がありますが、
ISO14001規格でも、この手法を取り入れています。

ISO14001規格の本筋は、いわゆる「目標管理手法」であり、「企業の仕事の環境への影響」を調べて、
著しい影響を与えることを、どうするかを、「計画」を立てて「実行」して行くものです。

その、「企業の仕事の環境への影響の要因」のことを「環境側面」と言います。

規格では、環境目的(目標)を決める前提として、「環境への影響の要因」をあげて(特定)、
評価して「著しい環境影響をもつものを決定しなさい」ということになっています。

いろんな企業へ行くと、「著しい環境側面」や、あるいは「目的・目標」は、
すばらしいものが出ているのに、それを選んだ過程や、元の環境側面(要因)が
抜けている場合があります。

たぶん、仕事を熟知した経営者や環境管理責任者が、頭の中で「環境側面」を吟味して、
「著しいもの」を選び出しているという、東洋的な発想ですが、ISO14001規格では、
これはダメということです。

要因を全部あげて、(紙に書き)それを評価、整理するという規格の手法に即していないからです。

・・・どうでしょう?

ここまで書いていくと、環境影響に関することってもしかして
「紙ごみ電気を使わない」→「出さない環境にする」→「会社を辞める」になりませんか?(笑)

ある審査員とお会いした際に、建設会社での環境側面や目標ってどんな事例があるんですか?
と聞きました。

「うーん。最初のうちは紙ごみ電気の削減かな。」

「長くやってくるとそれが辛くなって逆に業務に支障を来たりしてるけどね(笑)」

どうでしょうか?身に覚えがありませんか?

僕もよく紙ごみ電気削減を目標にしているお客様先にお伺いした事があります。
そこのお客様は「会社内での電気の削減」を目標として、

「始業時間の5分前までは電気をつけない。お昼休憩前の11:50までに電気を消す。
その間13時までは電気をつけない。18:00からは残業だとしても電気をつけない。」

という活動をされてました。凄い目標ですね。

「環境側面を洗い出すまではいいんですよ。ただね、そこからが難しい。
どうやって具体的な活動にするのかがさっぱりです。
だからずるずる初期の活動を続けに続けてとうとう業務時間内にまで
電気の節約が押し寄せてきましたよ。」

とおっしゃっていました。

その際に、お客様にプラス(有益)の環境側面は洗い出していますか?とお伝えしました。

どうしても「環境に影響しうる要因」と聞いてしまうと「環境に対する悪いモノ」
と思ってしまいがちです。現に僕も思ってました(笑)

すぐに「環境側面にプラス(有益)」な側面を洗い出しました。
そこで出てきたのが“人“です。

ヒトに良い影響を与えることも、プラスの環境側面なのです。

会社の中で、ヒトに好影響を与えることって、何だろう?と考えてみると…

○オフィスでの嫌煙・禁煙運動キャンペーン
(社員の健康第一、大気も汚れない)

○社内親睦リクレーション
(若い社員さんにとっては、悪い環境側面かも…)

○BGMにクラシック音楽を流す
(生産性の向上・職場の軋轢軽減?)

とまあ、冗談半分でも、これ位簡単に上がってきます。

是非ともプラスの環境側面の抽出に頭を悩めている会社さんは、“人”に焦点をあててみてください。

さて、ちょっとタイトルと離れすぎた所でまとめに入っていきたいと思います。

環境側面、目的を簡単にできる3つの事例

1.環境側面にはいい影響を洗い出すべし

2.目的から決めるのではなく、環境側面から見つける事。

3.側面で不明な事が出てきたならば“ヒト“の問題を洗い出してみるべし。

以上でございます。
是非参考にしてみてください。

5人の建設会社でISO9001を取得しよう!

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お世話になっております。ISO総合研究所のコンサルタントの栗林です。
いつもご愛読ありがとうございます。本日は「5人の土木建設会社がISO9001を取る」について書きます。唐突に聞きます。「取得目的はなんですか?」

顧客満足の向上、第3者への信頼、入札条件等いろいろ取得目的はある事でしょう。

目的は違えど「負担が増える」事は共通しています。
特に会社の規模が小さければ小さいほど1人にかかる負担は増えると思います。

ISOは取りたくなければとる必要のないライセンスです。
会社法や労働基準法で義務付けられているわけではありません。
取得するかしないかは任意です。

ではどうして多くの企業がISOを取得しようとするのでしょうか?
その理由の約8割が「お客様、取引先、行政から提示される取引条件」という答えが
ほとんどです。

建設業界では、入札を有利に進める条件のひとつとして、ISOが利用されています。
公共事業の仕事を請け負うには、官公庁への入札申請が必要です。
入札は基本的には誰でもできますが、そうなるとどの建設業者を選んだらいいのわかり
にくい。
そこで、入札に参加する建設業者を選別するための新しい指針ができました。

会社の規模や経営状況を客観的に数値化した「経営事項審査」や「総合評価」によって
建設会社をランク付けしたのです。

上位ランクの建設会社ほど、受注交渉は有利に進みます。
ISOを持っているとそれだけで5点、あるいは10点と総合評価が上がるため(都道府県
によって加点のしかたは異なります)導入を決める企業が多いのも納得です。
ISOとはビジネスの世界への入館証を手に入れるようなもの。
ISOそのものが、成果物を生み出すものではありません。

ISOの担当者が、取得運用業務に取られる時間は年間「587時間」と試算されています。
日数にすると72日間くらい(1日8時間換算)。平均にすれば月に6日(土日を計算に
入れれば)。1年間のうち3カ月はISOに関わっていることになります。

仮に工事部を兼務していたなら、3カ月は工事の仕事(本業)ができない計算です。
毎年3カ月分、非生産活動に携わっていると考えることもできます。

しかも、たいていの場合、担当者になった人は、取得運用業務に対して、決してモチ
ベーションは高くありません。

このように、ISO9001を取得することは、ビジネスの幅が広がるといったメリットと、
非生産活動により、時間、労力がかかるといったデメリットもあるのです。

ISO9001、ISO14001取得~20人の土木建設会社編~

 

お世話になっております。ISO総合研究所のコンサルタントの栗林です。
いつもご愛読ありがとうございます。

 

本日は「20人の土木建設会社がISOを取る」について書きます。

 

唐突に聞きます。

取得目的はなんですか?

 

顧客満足の向上、第3者への信頼、

入札条件等いろいろ取得目的はある事でしょう。

 

目的は違えど「負担が増える」事は共通しています。

特に会社の規模が小さければ小さいほど1人にかかる負担は増えると思います。

ISOは取りたくなければとる必要のないライセンスです。

会社法や労働基準法で義務付けられているわけではありません。

取得するかしないかは任意です。

ではどうして多くの企業がISOを取得しようとするのでしょうか?

その理由の約8割が「お客様、取引先、行政から提示される取引条件」という答えが

ほとんどです。

建設業界では、入札を有利に進める条件のひとつとして、ISOが利用されています。

公共事業の仕事を請け負うには、官公庁への入札申請が必要です。

入札は基本的には誰でもできますが、そうなるとどの建設業者を選んだらいいのわかりにくい。

そこで、入札に参加する建設業者を選別するための新しい指針ができました。

会社の規模や経営状況を客観的に数値化した「経営事項審査」や「総合評価」によって

建設会社をランク付けしたのです。

上位ランクの建設会社ほど、受注交渉は有利に進みます。

ISOを持っているとそれだけで5点、あるいは10点と総合評価が上がるため(都道府県

によって加点のしかたは異なります)導入を決める企業が多いのも納得です。

ISOとはビジネスの世界への入館証を手に入れるようなもの。

ISOそのものが、成果物を生み出すものではありません。

ISOの担当者が、取得運用業務に取られる時間は年間「587時間」と試算されています。

日数にすると72日間くらい(1日8時間換算)。平均にすれば月に6日、土日を計算に

入れれば。1年間のうち3カ月はISOに関わっていることになります。

仮に工事部を兼務していたなら、3カ月は工事の仕事(本業)ができない計算です。

毎年3カ月分、非生産活動に携わっていると考えることもできます。

しかも、たいていの場合、担当者になった人は、取得運用業務に対して、決してモチ

ベーションは高くありません。

このように、ISOを取得することは、ビジネスの幅が広がるといったメリットと、非生産

活動により、期間、費用、労力がかかるといったデメリットもあります。