審査員に聞きました!ISO14001規格改訂でここを指摘したい!

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いつもご愛読ありがとうございます。
ISO総合研究所コンサルタントの藤川です。
さて、2015年に開始されたISO14001の規格改訂もあり、つもる次回審査に向けて皆様ご準備していると思います。
このISO 14001:2015発行後、36ヶ月以内に移行を完了(認証書を発行)する必要があります。
今回、このブログを記載するにあたって、いくつかの審査機関に電話しました。
審査機関についても、各審査機関の特徴として
①外資系、
②古くからある審査機関、
③現場を大事にする審査機関、
④お客様数が減少傾向にある審査機関
に電話しました。
今回上記4つの審査機関に規格改定に伴った指摘事案を聞いてきましたので、下記に記載します。
ちなみに、①外資系、④お客様数が減少傾向にある審査機関からはお答えできないとの回答を頂きましたので、今回は②番、③番の審査機関から聞いたお言葉を記載させて頂きます。

②古くからの審査機関

・規格改定で見られるポイントはどこ?新項番はどこを見ますか?
かなり変更されます。今回の規格改定は主に事業との統合捉えられているので、今までは受注金額等ににスポットをあてていたが、今回は改定に伴って変更していく。
9001は大分変更するか14001はそこまで変更はなし。
・規格改定に伴って現状確認されていた箇所も変わる?
⇒変わる。具体的にどこが変わるとは言えないが、規格としての守備範囲が変更になる。
14001では、例として委託先を見ていたが、ほんとに委託先だけでいいのか?委託先も考えなくてはいけないのではないか等、深く突っ込む必要が出てく る。例えば、家電をリサイクルに出したとするならば、そのリサイクル業者は自社とどう関わり合いがあるのか?環境にどう影響してくるのか?等
・改善事項、指摘事項の判断基準は変わるのか?
⇒ 逆に統一される。現状、各項番について専門性・分野等によって個々の審査員の独特な意見が強くあったかもしれないが、今回の規格改定では、社内で各要求事項の切り口・言い方等を勉強している。もちろん時間がたつと個々の意見が反映されていくかもしれないが、現状では統一された考え方で審査に向かっていくと 思う。
前提として、移行審査では不適合は出さない考えを持っている。1社でも不適合をだすと、いくつかの不適合でこの考えは間違っていないなど、審査員同士の考えが合わなくなる可能性を避けるため自社で1年間で良く考え、自社の仕組みに構築していってほしい思いがある。
・規格改定に伴って一番重要なのは??
⇒先ほども言ったが、基本的には指摘を出さない。しかし手順などを考えていないと不適合をださないといけないため、わからないなりにも変更、手順は構築してほしい
こちらも手順を作っていると、会社として決定した目的・目標への道案内はある程度はできるからまずは、スタートラインを作る事を意識してほしい。

 

③現場系の審査機関
・規格改定で見られるポイントはどこ?新項番はどこを見ますか?

⇒規格改定で変わった場所をメインで見ます。もちろん以前と変わっていない場所も確認はしますが、規格改定に伴った移行審査では新しい規格項番の手順、及びルールが策定されているかを確認していきます。

・規格改定に伴って現状確認されていた箇所も変わる?

⇒基本的に弊社は新項番と現状あった項番ともに変更に関して変更するつもりはないです。
今まで通り、自社で行っている業務をどう組み込んでいけているかを確認していきます。
もちろん、新項番によって業務に直結した仕組みを構築しているかをメインで確認しますが、うちはもともと業務に直結しているかをメインで見ているので大きな変更はないです。
・改善事項、指摘事項の判断基準は変わるのか?

⇒変えるつもりもない。規格改定に伴った審査というが、基本は意識しなくてもよい。
もちろん手順が構築できていない、様式がないなどは指摘としてあがるが手順が無い事はない。必ずあるのでそれを見つける事が重要。そうすると文書化要求がなければ基本的には改善事項で終わる。

・規格改定に伴って一番重要なのは??

⇒一番重要して欲しい事は、ストーリー。どのように構築し、計画し、周知し、策定できたのか?そのPDCAサイクルが一番大事。会社に周知し、手順化できていれば後はその手順に対してアドバイスのような改善事項を出すだけ。

 

以上となります。
どうしても会話調で聞いてしまったのでレポートみたいになってしまいましたが…(笑)
今回は2社からお伺いできましたが、2つの審査機関から強く言われた事がありました。
「わからないなりにも手順を構築すること。それが一番大事」との事でした。
たしかに、何かをスタートする為にはまずルール、やり方を策定すること。そしていかに従業員の方々にそれを周知するかが重要です。
そのスタートラインをどう構築していくのかを審査で確認されるかもしれません。
問題はスタートラインが目的に向かって真っすぐ向いているかどうか。
もし道しるべがずれているかどうか確かめたい時は是非弊社コンサルタントまで一度ご連絡下さいませ。
反れた道を戻すよう努力させて頂きます。

ISO9001の規格改訂(規格改定)する際に抑えておきたい7のこと

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いつもご愛読いただきありがとうございます。

ISO総合研究所コンサルタントの残田です。

 

 

 

本日はISO9001(アイエスオー9001)の規格改訂についてお話させて頂きます。

 

2015年9月に国際規格のISO9001(アイエスオー9001)が改訂され、11月には日本語訳されたものが発行される予定になっています。

今回のISO9001(アイエスオー9001)の規格改定は2008年に改訂されて以来約7年ぶりです。

同時に改訂されたISO14001(アイエスオー14001)は2004年に改訂されて以来なんと約11年ぶりの規格改訂になっています。

 

そこで今回はISO9001(アイエスオー9001)の規格改訂する際に抑えておきたい7つのことをまとめてみました。

 

 ①規格改訂の為にどのぐらい費用が必要になるのか?

当社で独自にアンケートを実施した結果、20万円~40万円の費用をかけると回答した企業が多くなっています。自社でISO9001(アイエスオー9001)の規格改訂の作業を進めるために勉強会やセミナーに参加する企業が多いみたいですね。

 

 

②いつまでに改訂すればいい?

実はISO9001(アイエスオー9001)の規格が改訂されたから次の審査には即新しい内容で審査を受けなければいけないなんてことはないんです。ISO9001(アイエスオー9001)の改訂内容が広範囲で、仕組みの基本的改訂部分もある為、移行スケジュールには2年の猶予期間が与えられているんです。

 

 

③文書化の要求がなくなった!?

ISO9001(アイエスオー9001)が2015年版の規格になって大きく変わることといえば、品質マニュアルの作成、管理責任者の設置が必須ではなくなったことです。代わりに「文書化された情報」を保持するという新しい要求がでてきました。

品質マニュアルの作成は必須ではなくなりましたが、マニュアルや手順書を活用した方が運用しやすいのであれば、今後も活用した方が良いようです。しかし、今までの文書の量や作業量が多くて困っているということなら、ISO9001(アイエスオー9001)の仕組みを合理化してシンプルな運用に変えていく良い機会になってくるかもしれません。

 

 

④新規格の勉強はしないといけない!?

新規格の勉強をするのは時間がかかってしまうのでムダにしかなりません。2008年版と変わったところだけ最低限把握できていれば問題ないです。また、ISO9001(アイエスオー9001)の運用をアウトソースすることに消極的な会社が多いですが、自社で勉強してISO9001(アイエスオー9001)を運用してしまうとムダな仕組みを作ってしまうことにもなりかねません。何よりも時間とお金が一番ムダにかかってしまいます。

ISO9001(アイエスオー9001)のことに時間とお金を必要以上にかけてしまうことはムダでしかないので、ISO9001(アイエスオー9001)のことはプロに任せて本業に集中できる環境をつくりましょう。その方が規格に合ったルールを最低限必要なシンプルなものにできて、運用が楽になりますよ。

 

 

⑤規格改訂の前に整理していますか?

規格改訂に当たって今ある品質マニュアルや手順書を見直ししなければいけません。新しい品質マニュアル、手順書に変える前にいらない、ムダなルールの見直しをやっていますか?

まずは今あるルールを整理することから初めてください。整理とは「いる物といらない物を明確にし、最少必要限度までいらない物・使わない物をとにかく捨てる」ことです。次にルールを整頓してください。整頓とは「必要な物を必要な時に、すぐ使える状態に保てるようにする」ことです。

このように最低限のものにしてから改訂すれば品質マニュアルだけを修正すれば規格改訂の対応ができます。

 

 

⑥改訂のタイミングで審査機関を移転する!

初めてISO9001(アイエスオー9001)を取得した時から審査機関を移転しましたか?今までは特に理由がなければ審査機関を移転するタイミングは無かったと思います。今回のISO9001(アイエスオー9001)規格改定は審査機関を移転する良いタイミングになると思います。

ISO9001(アイエスオー9001)の古い時代に活躍していた審査機関を使うのは時代に合わなくなってきています。当社で紹介している審査機関等、現在では実務に合わせて重箱の隅をつつくような審査をしない審査機関が増えてきています。

もしご興味がありましたら、ISO総合研究所コンサルタントの残田までご連絡ください。審査費用の価格交渉までやりますよ!

 

 

⑦マニュアルサンプルを手に入れろ!

ISO9001(アイエスオー9001)の規格改定を進めるにあたって、まずはマニュアルの完成形のサンプルを手に入れましょう。マニュアルの完成形のサンプルがあるだけでも規格改訂の作業が効率よく進みますよ。

他社でISO9001(アイエスオー9001)を取得している企業があれば、改訂後の品質マニュアルを参考にさせてもらうことをオススメします。当社からでよければISO9001:2015(アイエスオー9001:2015)に対応した品質マニュアルのサンプルをお配りしていますよ。是非一度お問い合わせください。

 

規格改定をどうすれば良いかわからない、新規取得したいけど何から手を付ければ良いかわからないといったことがあれば、是非一度ISO総合研究所のコンサルタントにお問い合わせください。

ISO9001:建設業界でありがちな規格改訂失敗事例

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いつもご愛読いただきましてありがとうございます。

ISO総合研究所コンサルタントの中本と申します。

 

 

土木建設業界の法人様必見!

規格改訂(規格改定)に伴い、そろそろ何か手を打たないと何して良いかわからない!

え!そもそも規格改訂されるの?また2008年の時みたいに大変な思い、費用を払って規格改訂をしないといけないの?

そうなのです。約10年に1度は規格改訂されるISO。

土木建設業界の法人様のように、官公庁工事のための入札の加点で必要な、

経営事項審査(経審)の点数を上げたいという会社様にとっては追加で費用と時間を払ってでも対応をしなければならないそんな時期がまたやってきました。

総合評価のためという法人さまも多くございますね。

 

今回は3つのテーマからご説明させて頂こうかと思います。

①実務で使用している書類以外で追加に文書を作成しなければならないの?

②リスク及び機会への取り組みで追加書類は必要なの?

③管理責任者をいやいやながら選んでやらせる必要があるの?

 

 

では、まず①実務で使用している書類以外で追加に文書を作成しなければならないの?についてご説明いたします。

 

 

以前2008年のISO9001改訂作業では、品質マニュアルに付随して「文書管理手順書」、「記録管理手順書」、「内部監査手順書」、「不適合製品の手順書」、「是正、予防処置に対する手順書」等を作らされて、困ってしまったよ。文書の最新版管理も文書が多すぎて管理できなくなってしまった。という声を多くお聞きします。

 

 

これまでのISO9001規格改訂においてもそれほど多くの文書化は求められていませんでしたが、今回のISO9001改訂では、これまで以上に文書化に関する要求が減っています。具体的にはたとえば、事故に対する再発防止策を考える是正プロセスについて、その実施手順の文書化を求めていましたが、ISO9001:2015では「記録こそ残しなさい」と求めるものの手順の文書化までを求めなくなりました。

 

これに伴い、既存の手順書全て即排除という考えは短絡的すぎますが、少なくともやたらに文書化を進める傾向のある企業様に再考を促す貴重な変更であるとも言えます。

 

 

続きまして

②リスク及び機会への取り組みで追加書類は必要なの?

についてご説明いたします。「予防処置」という用語は、規格から消えた。じゃあ、今まで予防処置なしで審査を通してきた予防処置の記録も必要ないけど、また、新たな記録が増えてしまうよ。っと悲痛な叫びを持つ方も少なくはないと思います。

 

 

しかし、リスクと難しい言葉を使っていますが、日常ありふれた業務や組織の中で抱える問題を一つとすればよいのです。

 

例えば、A社は50才以上の団塊世代が会社の60パーセントを占めています。その中で10年後確実に団塊世代が退職した後の会社の運営は組織の大事な課題となります。

それが「リスク」です。考えているよりずっと簡単ですよね?それを計画する事が要求されているのです。

 

 

今後は実状ある記録でどのように代用できるかを検討していく必要はございます。

 

 

最後に

③管理責任者をいやいやながら選んでやらせる必要があるの?

についてご説明いたします。

「管理責任者」建設土木業の皆さんはどんなイメージがありますか?

社長から管理責任者に任命されたら、ISOの責任者として書類作成や管理をしなければならないので、審査前日は徹夜で準備に追われてしまう。っという考えの方もいるのではないでしょうか?

 

 

今回のISO9001規格改訂に伴い、管理責任者の任命という表現はなくなりました。

実務の必要に応じて指名するという内容が含まれており、あくまで管理責任者1人の責任義務が寛容化された形となっている。

 

しかし、管理責任者として本来もっている役割を否定しているものではないので、機能しているならばそのままでもよいこととなっている。

 

 

管理責任者の名称はなくなるが、役割としては今後も残ってはいくので、管理責任者じゃなくなったから何もしなくて良いというわけではないでしょう。

 

 

上記3点を通して、ISO9001規格改訂に伴う大きな変更点についてご説明させていただきましたが、いかがでしょうか?土木建設業の会社様では多くの手順書があり、管理責任者に大きな負担がかかってISOを運用しているという皆様もいるでしょう。

 

 

今回の規格改訂について悪いイメージも持たれているかもしれません。しかし、今回のISO9001規格改訂に伴い、大きなチャンスでもあります。

①文書の要求が減った。

②予防処置で毎回予防なしと回答する必要が無くなった。

③管理責任者として1人で責任を負う必要が無くなった。

 

 

上記3点のように、今回のISO9001規格改訂でスリムにし自社の負担を減らす良い機会でもあります。

 

 

多くの会社様で、2000年版、2008年版での対応のように苦い思いをするのではないかと不安に思われているかもしれませんが、今回を機にISOを実務で運用していくためのチャンスと思って頂ければ、ISO9001の規格改訂も待ち遠しいものとなるかもしれません。

是非、今後対応していく上で規格改訂に伴いどうしたらよいの?っという具体的なご質問があればぜひ弊社に一度ご問合せくださいませ。

弊社ISOのコンサルタントが快くご説明させて頂きます。

ISO9001規格改定:失敗しがちな規格改訂の事例はこれ!!

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いつもご愛読ありがとうございます。
ISO総合研究所コンサルタントの河野です。皆さん、ISO9001が規格改訂しますね。
ISO9001規格改訂の準備は進んでおりますでしょうか?ISO9001担当になられている皆さんは、
また新しい規格を覚えなければいけないのか、
また仕事の時間とは別に時間をとらなければいけないのか、
と頭を悩ませている方が多いのではないでしょうか?そんなISO9001担当の皆さんにISOコンサルタントが考える
「失敗しがちな規格改訂のやり方」を、事例をもとにご紹介したいと思います。
自社に当てはまっていないか、確認してみてください。----------------------------------
【規格改訂 事例①】

とある15名の建設業の会社では2015年度にISO9001の
規格改訂があるということで新しいマニュアルを作ることにしました。
5人体制でチームを組み、仕事終わりに「規格改訂会議」というものを行っていました。
その「規格改訂会議」というものは1週間に2回、2時間ほどで、
新しい規格を読みながらそこであーでもない、こーでもないという議論をして
合計半年間、規格改訂作業を行い、自社で新しいマニュアルを作りました。

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一見、問題がなさそうなこの事例ですが、
私達ISO9001のコンサルタントからしてみれば、
いくつもの無駄が感じられます。

この事例で無駄が感じられるポイントは3つあります。

まず1つ目にコストです。

従業員5名が週に2回2時間ということは、
1回の会議で10時間、1週間では2回行うので
合計20時間分の人件費を消費しているということです。
例えば時給が1000円だとしてもそれだけで20万円です。
ましてやそれが半年間かかるとなると、
莫大な人件費が発生していることになります。

2つ目に従業員の疲弊です。

1日現場に出て、疲れてヘロヘロになった状態での会議をして、
新しい規格を学び、さらにはマニュアルの作成などの
書類作成を行うという作業は従業員に精神的にも肉体的にも
負担を与えることは容易に考えられます。

3つ目に文書精度です。

上記したような限界に近い状態での作業はよい環境とは言いがたいです。
ましてや、見慣れない文言がならんだ規格を理解できていないままだとなおさらです。
新しいマニュアルができたとしても、改訂された規格要求事項のポイントを
おさえていなければ、審査で数多くの不適合を受けてしまい、
その対応にまた時間を取られてしまうということが考えられます。

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【ISO9001規格改訂 事例②】

とある30名の製造業の会社では現状のマニュアルや規程の内容を
これまでのISOの運用の流れから実務よりも過剰に作っておりました。
また今回のISO9001の規格改訂では作り直すことが面倒なことから
ルールはそのままに項番を合わせようと決めました。

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こちらの事例で私達ISO9001のコンサルタントがお伝えしたいのは1つです。
それは「規格改訂はルールの見直しのチャンス」ということです。

これまでISO9001は数回の規格改訂を経てきました。
そして近年では審査の受け取り方も変化し、負担が少なくても認証できるようになっています。
極端な話、2015年版で新しく認証する企業が、
明日審査と言われても取得ができるような時代です。

せっかくシンプルなルールにできるというのに
従来のルールを変えようとしないで、2015年版の対応だと言って、
また従来のルールを2015年版に表現だけ変えてしまっていては、
今後30年、40年と誤った歴史を繰り返し続けてしまう可能性があります。

いっそのこと、ISOを新しく取り直しするくらいでやらないと取り返しのつかないことになってしまい、
ISO9001を認証している意味がないといっても過言ではありません。
よりシンプルに、実態に見合ったものになるように、文書の内容や自分たちだけでなく、
審査機関なども含めて周囲をとりまく環境を見直してはいかがでしょうか?

2つの事例を紹介させていただきましたが、
同じようにすすめようと考えていたISO担当の方は意外と多いのではないでしょうか?

弊社では、お客様の「ISOやPマーク(プライバシーマーク)における社内工数を限りなく0(ゼロ)に近づける」を
ミッションとし、ISO事務局としてサポートさせていただくことで、
現在1350社を超えるお客様をお手伝いさせていただいております。

もちろんそこにはISO9001の規格改訂のサポートもさせていただき、
ありがたいことに毎月40社を超えるお客様と新しくご契約させていただいております。

自社で行うよりも遥かにローコスト、さらに1350社以上のサポート実績による経験値の蓄積が弊社の強みです。

規格改訂をチャンスと捉え、ヒト・モノ・カネ・時間といった自社の経営資源を有効に利用することに
興味がありましたら、一度ご連絡をいただけたらと思います。

ISO9001やISO14001の規格改訂(規格改定)の前には何をしなければいけないか


いつもご愛読いただきありがとうございます。

ISO総合研究所コンサルタントの千葉です。

 

2015年11月。

いよいよISO9001、ISO14001のJIS:2015年版が正式に発行されましたね。

 

皆さん、そろそろISO規格改訂(規格改定)の情報は集めていますか?

「ISO9001・ISO14001の規格改訂(規格改定)って何をするんだろう?」

「そろそろ規格改訂(規格改定)の準備をしなければ!」

そう考えている方も多いのではないでしょうか。

 

最近は当社でも規格改訂(規格改定)に向けた問い合わせが、どんどん多くなってきています。

しかし、皆さんのようにこれから規格改訂(規格改定)を行われる方から聞かれることは、ほとんど同じです。

その中でも特に多いのが、

「そもそもISO9001・ISO14001の規格改訂(規格改定)って何から手をつければいいの?」

ということです。

 

こんなときは、私たちは

「今やっていることって何がありますか?」

「これからやる予定のことは何がありますか?」

と聞いていきます。すると、こんな答えが返ってきます。

 

・審査機関でやっている規格改訂(規格改定)のセミナーに行って勉強する

・規格要求事項を購入する

・規格要求事項の勉強をする

・規格改訂(規格改定)に向けたスケジュールを作る

 

そうですね。

確かに、これは規格改訂(規格改定)を行うために必要な作業ですね。

しかし、考えてみてください。

 

ただ規格改訂(規格改定)をすればISO9001、ISO14001の運用はうまくいくでしょうか。

今までよりも良くなると思いますか?

 

・・・残念ながら、それでは失敗してしまいます。

 

もちろん!

皆さんが考えているISO9001、ISO14001の規格改訂(規格改定)に向けた準備は大切です。

しかし、その前に!

もっと前に!

やっておくべきことがあるんです。

 

そのヒントは、皆さんもなじみ深い、「5S活動」に隠されています。

 

規格改訂(規格改定)はその中でも

 

1.整理

2.整頓

3.清潔

 

この3つのステップが大事になります。

今回は、規格改訂(規格改定)をこの3つのステップに分けて考えてみましょう。

 

1.整理

「整理」を辞書で調べると、こう書かれています。

1.乱れた状態にあるものをかたづけて、秩序を整えること。

2.不必要なものを取り除くこと。

 

5S活動では「いるモノといらないモノを分ける」とも言われますね。

では、何のためにいるモノといらないモノを分けるのでしょうか?

 

私たち、ISOやPマーク(プライバシーマーク)のコンサルタントは

「整理」=「捨てる」

ことだと考えています。

 

せっかく規格改訂(規格改定)を行うんです。新しい仕組みに切り替えるタイミング。

家の引っ越しと同じように考えてください。

 

自宅の引っ越しが決まったら、皆さん何をしますか?

今いる家にある荷物を全部出して、段ボールに詰めて・・・

持っていくモノと、持っていかないモノを分けますよね。

 

持っていかないモノはどうしますか?

 

友達にあげたり、リサイクルに出したりすることが多いでしょうか。

つまり、自分の手元から捨てていくのです。

 

ISO9001、ISO14001の規格改訂(規格改定)も同じです。

まずは自分の手元にあるルール、を1つずつ見てみましょう。

・このルールは何のためにやっているのか?

・このルールは本当に必要なのか?

・もっとやりやすいルールはないのか?

 

すると、いらないルールもおのずと見つかります。

ISO9001、ISO14001を運用している方は「スリム化」と言った方がイメージしやすいでしょうか。

せっかくの規格改訂(規格改定)。まずはいらないモノを捨てて、身軽になっていきましょう。

 

2.整頓

「整頓」を辞書で調べると、こう書かれています。

散らかり乱れている物を、きちんとかたづけること。また、そうして整った状態になること。

 

「整頓」は「整理」の次のステップになりますね。

私たちがISOやPマーク(プライバシーマーク)のコンサルティングを行う中では

「整頓」=必要なものがすぐ取り出せるように配置する

と説明します。

 

今回の規格改訂(規格改定)で、皆さんが行うのは「整頓」になります。

ISO9001やISO14001を、規格改訂(規格改定)後の内容に反映するため、わかりやすく順番を入れ替えていくのです。

 

これも、引っ越しで考えてみるとわかりやすいですね。

 

引っ越し後、新しい家に荷物を持ってきました。

新しい家具や家電製品を買う人もいるでしょう。

 

新しい家に来たら、まず何を行いますか?

段ボールをあけて、荷物を出して・・・部屋の片づけからスタートでしょうか。

 

引っ越しを行えば、新しい部屋に合せて、部屋のレイアウトを決めていきますね。

モノの置き場が決まっていくのです。

前の家から持ってきたもの、新しい家に向けて買ったモノで新しい家のレイアウトが決まります。

レイアウトさえ決まってしまえばこっちのもの。

何をどこにしまうのか、モノをどこから取り出すのか、慣れればすぐに行えますね。

 

規格改訂(規格改定)も同じです。

新しい規格に合せたルールを整えていきます。

 

もし、「整理」することなく「整頓」、つまり規格改訂(規格改定)を行ってしまったらどうなるでしょうか?

 

そう、ムダなルールが無くならず、新しいルールが加わり、ムダなものに一生懸命取り組んで、ムダな時間を費やしてしまいます。

 

つまり、規格改訂(規格改定)を行う際には、ムダなルールをなくす「整理」、つまり「スリム化」の作業が必要になります。

 

3.清潔

「清潔」を辞書で調べると、こう書かれています。

1.汚物・病原菌などが(ほとんど)無く、衛生的なこと。

2.行い・身持ちに疑いをはさむ余地が無く、清らかなこと。

 

私たちISO・Pマーク(プライバシーマーク)のコンサルタントは、「清潔」は「整理」「整頓」が出来てこそ活きるものだと考えます。

 

いらないルールを「捨てて」、わかりやすいようにルールの順番を「整える」

 

ここまできて、やっと規格改訂(規格改定)が終わります。

しかし、ISO9001やISO14001の運用は、ここがゴールではありません。

ここが、規格改訂(規格改定)後のスタートラインです!

 

ルールを見直して、キレイな状態で新しいISO9001、ISO14001をスタートすることで、ムダなモノに取り組む時間を減らすことが出来ます。

 

 

いかがでしょうか?

皆さんが規格改訂(規格改定)を行うための準備に、少しでもお役にたてれば光栄です。

まずは、会社のルールを見直し、ムダなルールを「整理」していきましょう!

ISO9001規格改訂とISO規格改定、いったいどっちが正しいの?

 


ISO9001規格改訂とISO規格改定、どちらが正しいのでしょうか?

 

それぞれの言葉の意味を確認してみましょう。

 

【改訂】

書物などの内容の一部に手を加えて改めなおすこと。

(大辞林 第三版)

 

【改定】

すでに定められていた制度や規則などを改めて定めること。

(大辞林 第三版)

 

厳密にいうと、「ISO9001規格改訂」というのが正しいのでしょう。

 

今回は、

そんな言葉の解釈や、

勘違いされている用語の解説をしていきます。

 

ISO規格はもともと英語で発行されたものであり、

日本語に翻訳した際に表現や捉えられ方が異なるものがあるのはご存じの通りでしょう。

 

 

例えば、

このような表記についてはいかがでしょうか。

規定と規程。

 

【規定】

物事のありさまややり方を決まった形に定めること。また,その定め。

(大辞林 第三版)

 

【規程】

特定の目的のために定められた一連の条項の全体をひとまとまりとして呼ぶ語。

(「規程」が規則全体をひとまとまりとしてさすのに対し,「規定」は一つ一つの条文をさす)

(大辞林 第三版)

 

いかがでしょうか。

上記の定義に従って解釈しますと、

ISO上の管理文書の表記は、

「購買管理規程」「不適合管理規程」といった表記が正しいのでしょう。

 

 

他にも、

こういった用語についてはいかがでしょうか。

品質。顧客満足。トップマネジメント。

 

【品質】

本来備わっている特性の集まりが,要求事項を満たす程度。

注記1 “通常,暗黙のうちに了解されている”とは,対象となる期待が暗黙のうちに了解されてい

ることが,組織,その顧客及びその他の利害関係者にとって慣習又は慣行であることを意味する。

(JIS Q 9000:2006)

 

ここでいう「品質」には、

製品の質やサービスの質が含まれ、

顧客要求事項(明示されているものも、暗黙の了解となっているものも含む)、

法的要求事項、

それに加えて、

社内で要求されている事項や規格が要求している事項を満たすことが求められています。

要求事項を満たす程度としては、

「優・良・可・不可」のうち「可」以上であることが求められています。

ISO9001は「品質マネジメントシステム」と訳されていますが、

このような観点からみると、

上記4つの要求事項を満たすべく管理をするための仕組みということができそうです。

 

【顧客満足】

顧客の要求事項が満たされている程度に関する顧客の受けとめ方。

注記1 顧客の苦情は,顧客満足が低いことの一般的な指標であるが,顧客の苦情がないことが必ず

しも顧客満足度が高いことを意味するわけではない。

注記2 顧客要求事項が顧客と合意され,満たされている場合でも,それが必ずしも顧客満足が高い

ことを保証するものではない。

(JIS Q 9000:2006)

 

2000年前後にISO9001認証を取得された組織において、

今でも脈々と行われてきているのが顧客満足度を測るアンケートです。

いくつかの設問を設けて、

それらの設問に対して「1~5」のような評価項目を設定し、

取引先各社に毎年回答してもらうような形式です。

私共もお客様先に訪問させていただく際に、

この顧客満足度調査の有効性についてはよくお問い合わせをいただきます。

規格要求事項には、

決してアンケートを取得する必然性は述べられていませんし、

例えば顧客満足度調査における評価点数が、

必ずしも顧客満足の度合いと比例しているわけではないことが見て取れます。

 

下記の一文も参照してみましょう。

 

8.2.1顧客満足

注記 顧客がどのように受けとめているかの監視には,顧客満足度調査,提供された製品の品質に関

する顧客からのデータ,ユーザ意見調査,失注分析,顧客からの賛辞,補償請求及びディーラ

報告のような情報源から得たインプットを含めることができる。

(JIS Q 9001:2008)

 

いかがでしょうか。

顧客満足の度合いを測るアンケート調査を実施せずとも、

上記の例示のような調査・分析は、

自ずと組織内にておこなってはいないでしょうか。

昔から慣習的に実施しているからという理由で惰性のまま継続するのではなく、

一度自らの組織の中で実践していることを見直して、

より実効性の高い方法を検討してみてはいかがでしょうか。

 

【トップマネジメント】

最高位で組織を指揮し,管理する個人又はグループ。

(JIS Q 9000:2006)

 

一般的に「トップマネジメント=代表取締役」という概念をお持ちの組織もあるようです。

しかし、

上記の規格要求事項を見る通り、

必ずしも「トップマネジメント=代表取締役」である必要はありません。

 

例えば、

認証取得にあたって、

適用範囲を一事業部門に限定する場合があります。

その場合であれば、

該当事業部門長をトップマネジメントとすることもできますし、

該当事業部門を統括する役員的な立場の方とすることもできます。

また、

適用範囲を一工場に限定する場合であれば、

該当工場の長をトップマネジメントとすることもできます。

 

規格要求事項の解釈の仕方も、

時代と共に少しずつ変化しています。

規格は何も難しいことを要求しているわけではありませんから、

自組織の中でそぐわない現状があるようでしたらご相談いただければと思います。

ISO9001(アイエスオー9001)取得:金属加工会社で出した内部監査指摘事例


いつもご愛読ありがとうございます。ISO総合研究所コンサルタントの残田です。

 

今回は金属加工の分野でISO9001(アイエスオー9001)を取得されている会社についてです。その中でも内部監査に焦点を絞ってお話させて頂きたいと思います。

 

 

内部監査とはISO9001(アイエスオー9001)を運用していくためのPDCAサイクルの中でC(チェック)に当てはまるものです。日常のISO9001(アイエスオー9001)の運用が要求事項に適合しているかチェックする機会になるものですね。

 

 

それでは、ここからは当社でお手伝いをしている会社で実際にあった内部監査での事例を紹介しながらお話を進めていきたいと思います。

 

 

4.2.3 文書管理

 ①チェックシートや多くのデータシートを作成しているが、多くなりすぎて把握できなくなっている為、再度項目の見直し・整理等を検討してください。

 

 ②現状整理整頓を推奨していますが、ファイル等の管理について、あたらしいものをファイリングするものに2013年と記載があったりと、少し分かりづらい表記になっていますので、まずはこういった文書等から整理整頓することをオススメします。

文書管理に関する内容での指摘ですね。JISQ9001:2008(ジスキュー9001:2008)で要求されていることを簡単にまとめると、文書の発行前に承認する、文書の見直しを行う、最新版の管理をする、すぐ見られるようにする、容易に識別できること、古いものを間違えて使わないようにすることです。

 

①の指摘ではすぐ見られるようになっていないこと、②では最新版の管理ができていなくて、見にくい状態になっていることを指摘されています。ISO9001(アイエスオー9001)2015年版でも「7.5文書化した情報」で同じような内容が残っているので自社の文書がどのように管理されているか一度見直ししてみてはいかがでしょうか。

 

 

5.3 品質方針

 ①品質方針が社内に周知されていません。

 

こちらは品質方針に関する指摘がでていますね。これはJISQ9001:2008(ジスキュー9001:2008)の「5.3 品質方針」d)組織全体に伝達され、理解される。という要求事項を満たすことができていない為出た不適合です。周知する方法は会社によってさまざまなやり方があります。ホームページに掲載する、社内に掲示する、品質マニュアル内に文書化し周知する等がよく目にする方法です。ISO9001(アイエスオー9001)2015年版では「必要に応じて、密接に関連する利害関係者が入手可能である」ということも書いてあるので、ホームページをお持ちの会社であればWEB上に公開してしまうのが一番手っ取り早い方法になるかもしれません。

 

 

6.2.2 力量、教育・訓練及び認識

 ①内部監査員の力量について明確にすることを検討してください。

 ②力量表にて従業員の力量が明確にされていることを確認しましたが、教育についての記載がないので力量教育の計画を明確にすることを検討してください。

力量、教育・訓練及び訓練に関する記録についての指摘が出ています。また、内部監査に限らずISO9001(アイエスオー9001)の審査でも指摘されることが多い内容ですね。内部監査員は外部に委託しても問題ありませんが、審査では自社でも内部監査員を養成することを指摘されることもあるので、「力量表」や「スキルマップ」等に内部監査員の力量を明確に記載しておいた方が良いかもしれません。ISO9001(アイエスオー9001)2015年版でも7.2力量で「力量の証拠として、適切な文書化した情報を保持する。」ということを要求されているので、自社で該当する記録を確認してみてください。

 

教育に関しては「該当する場合には、その必要な力量に到達することができるように教育・訓練を行うか、又は他の処置をとる。」となっています。そのため、必要な力量を満たしている場合は教育を行う必要はありません。また、教育をするよりも経験者等、できる人を採用する方が有効な場合、このような対策でも問題ありません。

 

 

今回紹介したのは内部監査で出た指摘の一例ですが、このように内部監査等で不適合が出た場合は基本的には是正することを求められます。ただし、推奨事項や観察事項の場合は出た指摘の内容を検討し有効だと感じる場合には改善し、有効ではないと感じる場合には実施しなくても問題ありません。

 

内部監査や審査で出た指摘には納得できるものや、「ん?」と首をかしげたくなる内容等、本当に様々な内容があります。この指摘された内容によっては会社全体のルールを見直すことや部門のルールの見直し、現場での仕事の手順を変更しなければならなくなるものもあります。

 

実施することで良い影響が出るのであれば実施するべきですが、必ずしも会社が良くなるというものでもありません。反対に悪い方向に進んでしまうこともあり、ルールと実際の仕事が乖離してしまいISO9001(アイエスオー9001)が形骸化してしまう恐れがあります。

 

 

弊社では内部監査もサポートしておりますので、内部監査をどうやったらいいかわからない、ルールが重たくなってしまい困っているという方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、弊社ISO総合研究所のコンサルタントまでお問い合わせください。

ISO9001(アイエスオー9001):2015年版~サッカー少年少女向け編~

いつもご愛読ありがとうございます。ISO総合研究所コンサルタントのゆみです。
さて、ISO9001(アイエスオー9001)の2015年版が出ましたね!


日本語版も、もうまもなく出ますね!みなさん移行準備は進んでますか?
「まだ何もしてない」「そもそも何が変わるの?」というお声も良く耳にしますが、
2015年版移行のために今回は・・・サッカーに例えていきたいと思います。

早速お話しする前に。今回の改訂で何が変わったのか?大きく7つに分けます

 

<その1>管理責任者がいらない!?
上記はちょっと極端ですが、実際に管理責任者は要求事項からなくなりました。
任命することが必要なくなっています。ただ近い役割としては役割責任権限のところに含まれることになりました。
これは、一人の人が役割を担うわけではなく、複数名で担えばよいということかと思います。

 


<その2>予防処置も、さらには品質マニュアルまでもがいらない!?
こちらも、その1に続いて予防処置も品質マニュアルでさえ要求事項からは消えました。
とは言っても、要求事項を何らかの形で文書化(手順化)しないといけないものはあるため、
結局は品質マニュアルを作ることにはなるでしょう。

 


<その3>あっちこっちにある問題を把握!「外部及び内部の課題」が追加。
2015年版になってから「外部及び内部の課題」というフレーズが新たにでてきています。
外部とは法令や市場、競合などのことを言います。内部は組織の価値観や知識などを言ってます。

 


<その4>株主の要求も必要!?「利害関係者のニーズ及びその期待の理解」が追加。
ここで利害関係者という呼び方になっているのは顧客だけではなく、
外部提供者(旧供給者)などを含むためです。例えば協力業者はもちろん、
地域住民、さらには金融機関や株主までも含め、影響する関係者全てを指します。

 

<その5>方針は外にも周知しましょう。
要求事項に「必要に応じて関連する利害関係者が入手可能である」と追加されたように、
品質方針も社内だけではなく外部にも公表することとなりました。

 

<その6>リスクとチャンスをつかむ!「リスク及び機会への取り組み」が追加
新たに追加要求となった「リスク及び機会に対応するための処置」にて、
リスク(不確かさの影響)と機会(何かをする良い時期)に対応する処置を
決めた計画を立てておけと要求しています。よく見ると、文書化した情報の記載がないので、
ここに文書・記録の要求はないので、審査レベルで言えば、リスク機会の対応する処置の計画は、
口頭で話せればよいということになります。

 


<その7>ISOでもヒト・モノ・カネ!「監視及び測定に必要な資源」とは?
旧規格でいう6.4の作業環境にあたります。ただ新しい規格では明確に3つの要素に別けられるようになりました。
社会的要因、物理的要因それから心的要因の三つです。社会的要因は差別や対立、などの話です。
差別や派閥のような対立関係が起きないように環境を整えるということです。
心的要因はストレスなどで、最近でいう鬱対策などはここに含まれるでしょう。
また法令で求められるようになるストレスチェックなどもここに含まれることになります。
物理的要因は気温・湿度や衛生状態などです。熱中症対策などがここに含まれます。


さて長くなってしまいましたがサッカーで例えるとしましょう。
もしあなたがサッカーチーム「○レッソ」の運営をしているとします。

 


その場合、お客様となるのはチケットを買ってくれる人。利害関係者となると該当するのは
チケットを買ってくれる人、それ以外のサポーター、日本サッカー協会、スポンサー、
グッズ製作会社、広報関連会社、スタジアム関係者といったところ。


例えば日本サッカー協会の理事長が変わった場合に何かしら「○レッソ」にも影響はあるでしょう。


外部の環境が変化をすれば、「外部及び内部の課題」がうまれていることを意識しなければなりません。
また、過去に「セレ女」が減ったことも話題にあがりましたが、サポーターが消滅してしまうことも重要な外部の課題です。
次に「利害関係者のニーズ及びその期待の理解」については、一番の期待はJ1昇格でしょう。


目標でもあります。となると、やはり選手たちのレベルアップが不可欠。これが内部の課題へとつながります。
J2になってしまったことで協会からの補助金がなくなってしまい、人を切らないといけないことにもなる。


反対に、J1にあがるためにはスカウトをするなどで人選しないといけません。それも、安い金額が条件となります。
これが「必要な資源」となります。


このように、リーダーシップは企業でも学校でもどこでも起こっていることで、もちろんこうしたスポーツでもいえることです。

ISO9001(アイエスオー9001)の2015年版では上記のような課題を認識し、
一部では文書化しておかなければなりません。

 


お客様の反応を見ていて、2015年版が想像できないだけに難しいだけの規格のイメージに
なっているのでは?と思いますが、普段からみなさんが取り組んでいることには裏に課題や周囲の変化が隠れているので、
如何にそうしたものを把握し、どんな活動につながっているかを結び付けられるとよいでしょう。

 


「うちの場合はどんな風に考えればいいの?」という方は一度弊社までお問い合わせください。

ISO14001規格改訂(規格改定)でおさえておきたい7つのポイント

いつもご愛読いただきありがとうございます。

ISO総合研究所コンサルタントの千葉です。

 

いよいよISO14001も規格改訂が行われましたね。実に11年ぶりの規格改訂(規格改定)です。

通常は7~8年に1回変更されると言われていますが、今回は通常よりも長く運用されたことになりますね。

 

今回、ISO9001とISO14001は同時に新規格が発行されました。11月20日にはJIS規格も発行されましたね。

ISO14001の規格改訂(規格改定)で押さえておきたいポイントを、7つに絞ってご紹介したいと思います。

 

1.ハイレベルストラクチャー

ISO14001:2015版の運用ですが、「ハイレベルストラクチャー」という考え方が用いられるようになりました。

実は、これはISO27001の規格改訂も同じく「ハイレベルストラクチャー」の構成となりました。

大きな特徴としては、ISO9001もISO14001もISO27001も全部同じ章立てになる、ということです。

今までの各規格の章立ては以下になっていました。

 

ISO9001  8章立て

ISO14001  4章立て

ISO27001  8章立て

 

良く考えてみてください。

ISO9001もISO14001も持っている企業があります。

ISO14001とISO27001を持っている企業もあります。

しかしながら、今までの規格の場合、ISO9001とISO14001で同じ項目があるのに同じマニュアルに統合するのも一苦労でした。

規格改訂された2015年版では、ISO9001、ISO14001、ISO27001共に10章立てになりました。

今後は規格改訂をしやすい形で運用が可能になります。

 

2.規格改訂の時期

2015年9月にISO9001、ISO14001共に新規格が発行されました。

最終的には、

 

「2018年9月までに、新規格に対応した上で認証完了している状態」

が求められます。

 

ただし、注意してください。

審査を受ける=審査費用が発生します。

各企業ごとに毎年1回以上、審査を受けているかと思います。ISOの規格改訂に関わる審査は、毎年の維持審査(サーベイランス審査)・更新審査(再認証審査)と一緒に受けることが可能です。

いつから審査に対応できるかは、自社で登録している審査機関に確認してみてください。

 

3.組織の内部・外部の課題

ここからは、新規格に関わる事項です。

新規格からは、経営に関わる事項も見ていこう、という考えがあります。

そこで考えるべきなのが、組織の課題です。

内部の課題は、社内の取り組みをお考えください。人材育成、手順見直しによる業務の効率化、設備管理など。考えれば色々出てくるかと思います。

外部の課題は、イコール取引先と考えないでください。組織(企業)から見た外部は色々な観点があります。取引先、地域住民との兼ね合い、条例の変更、法律の変更、同業者で発生したトラブルによる影響、時代の変化、など。

考え方次第でいくらでも課題は見つかるかと思います。

 

4.利害関係者のニーズ及び期待の理解

これも新規格による新しい考え方です。

「利害関係者」は誰なのか、をまず決めましょう。ここも、イコール取引先とは考えないことをお勧めします。地域住民、協力会社、従業員の家族…。考えればたくさん出てくるのではないでしょうか。

利害関係者が決まったら、次にニーズと順守義務について考えましょう。

利害関係者から求められるもの、企業として順守すべきものが何なのか、を見直すきっかけになります。

 

5.リーダーシップ

今までは「トップマネジメント」という考えでした。組織のトップの権限を持ってISOの管理を行っていく、という考えですね。

しかし、考えてみてください。業務ごとに見て行った場合、本当に判断はトップマネジメントが行うのでしょうか?

新規格では、経営層がすべての判断を行うわけではなく、現場毎、業務毎にリーダーシップを発揮する必要性が出てきています。

最終判断を行うトップだけでなく、もう一歩現場に近い場所で運用する人の組織体が必要になります。

 

6.リスク及び機会への取組み

新規格で出来た新しい概念です。

リスク=「不確かさの影響」と説明されています。

機会=「何かをする良い時期」つまり、タイミングと考えてください。

 

はい、わかりづらいですね。(笑)

 

例えば、法令で考えてみましょう。

とある会社、株式会社Aでは、平成27年2月、悩んでいました。

平成27年4月1日に「フロン排出抑制法」が施行されるというのです。

しかし、平成27年2月時点では、まだ法律が施行前なので、「法律の改正」という情報のみです。

 

どの程度リスクがあるか、わかりませんね。

これが「不確かさの影響」です。どの程度リスクがあるかわからないです。

 

では、そこに対する「機会」はどうでしょう。

1.株式会社Aに「フロン排出抑制法」が該当するか確認する

2.「フロン排出抑制法」が該当する場合、何をしなければいけないか確認する

3.「フロンは移出抑制法」の順守評価を行う

というステップが必要になりますね。

 

この、1~3はいつやるのが良いタイミングでしょうか?

これを「機会」と考えてください。

 

ISO14001では「環境側面」がこの項番に該当してきます。

組織にとってのリスクと、それに対応する機会を考えていく場になります。

 

7.パフォーマンス評価

ここは、2004年版でもありました。「監視・測定」という項目になります。

新規格では、1つの大きい項目となって重視されるようになりました。

 

ここは、ISO14001を運用してみてどうだったか、自社で振り返る機会となります。自分たちのやってきたことが本当に効果があったのか、評価する場になります。

良く考えてみれば、重要視されるのも納得ですね。

今後、ここはPDCAの「C」と「A」が該当します。

内部監査やマネジメントレビューもパフォーマンス評価の一部になるとお考えください。

 

 

いかがでしょうか?

新しいISO14001と聞くと、つい身構えてしまうこともあるかと思います。

しかし、現状取り組んでいる活動を改めて見直す場とお考えください。

新規格では、より会社運営に即したISOが求められます。

是非、「自社でどんな活動をしているか」「ISOの中ではどこに該当するか」

と考えてみてください。

ISO9001:2015 規格改訂(改定)は何がどう変わったか

お世話になっております。ISO総合研究所の前田です。
いつもご愛読ありがとうございます。

今回は新しく発行になりましたISO9001:2015について、
お話しします。

ISO9001:2008と比べてISO9001:2015がどう変わったのかといいますと、
まず第一に気づくのが項番の順番でしょう。

ISO9001:2008では、

1.適用範囲
1.1一般
1.2適用
2.引用規格
3.用語及び定義
4.一般要求事項
4.2文書化に関する要求事項
5.経営者の責任
5.1経営者のコミットメント
5.2顧客重視
5.3品質方針
5.4計画
5.5責任、権限及びコミュニケーション
5.6マネジメントレビュー
6.資源の運用管理
6.1資源の提供
6.2人的資源
6.3インフラストラクチャー
6.4作業環境
7.製品実現
7.1製品実現の計画
7.2顧客関連のプロセス
7.3設計・開発
7.4購買
7.5製造及びサービス提供
7.6監視機器及び測定機器の管理
8.測定、分析及び改善
8.1一般
8.2監視及び測定
8.3不適合製品の管理
8.4データ分析
8.5改善

これがISO9001:2015では、

1.適用範囲
2.引用規格
3.用語及び定義
4.組織の状況
4.1組織及びその状況の理解
4.2利害関係者のニーズ及び期待の理解
4.3品質マネジメントシステムの適用範囲の決定
4.4品質マネジメントシステム及びそのプロセス
5.リーダーシップ
5.1リーダーシップ及びコミットメント
5.1.1一般
5.1.2顧客重視
5.2方針
5.2.1品質方針の策定
5.2.2品質方針の伝達
5.3組織の役割、責任及び権限
6.計画
6.1リスク及び機会への取組み
6.2品質目標及びそれを達成するための計画策定
6.3変更の計画
7.支援
7.1資源
7.1.1一般
7.1.2人々
7.1.3インフラストラクチャ
7.1.4プロセスの運用に関する環境
7.1.5監視及び測定のための資源
7.1.6組織の知識
7.2力量
7.3認識
7.4コミュニケーション
7.5文書化した情報
7.5.1一般
7.5.2作成および更新
7.5.3文書化した情報の管理
8.運用
8.1運用の計画及び管理
8.2製品及びサービスに関する要求事項
8.2.1顧客とのコミュニケーション
8.2.2製品及びサービスに関する要求事項の明確化
8.2.3製品及びサービスに関する要求事項のレビュー
8.2.4製品及びサービスに関する要求事項の変更
8.3製品及びサービスの設計・開発
8.3.1一般
8.3.2設計・開発への計画
8.3.3設計・開発へのインプット
8.3.4設計・開発の管理
8.3.5設計・開発からのアウトプット
8.3.6設計・開発の変更
8.4外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理
8.4.1一般
8.4.2管理の方式及び程度
8.4.3外部提供者に対する情報
8.5製品及びサービスの提供
8.5.1製品及びサービス提供の管理
8.5.2識別及びトレーサビリティ
8.5.3顧客または外部提供者の所有物
8.5.4保存
8.5.5引渡し後の活動
8.5.6変更の管理
8.6製品及びサービスのリリース
8.7不適合なアウトプットの管理
9.パフォーマンス評価
9.1監視、測定、分析及び評価
9.1.1一般
9.1.2顧客満足
9.1.3分析及び評価
9.2内部監査
9.3マネジメントレビュー
9.3.1一般
9.3.2マネジメントレビューへのインプット
9.3.3マネジメントレビューからのアウトプット
10.改善
10.1一般
10.2不適合及び是正処置
10.3継続的改善

比べてみていかがでしょうか?
ISO9001:2015のほうがマネジメントレビューが、内部監査の後に来るなど、
よりPDCAの流れになったかなという印象です。

その中ですでにISO14001:2015やISO27001:2013を読んだ方はわかるかもしれませんが、全ての規格である程度項番が同じになりました。たとえば9.2は内部監査、等です。

こ れは、ISOでは2006年から、ISO9001、ISO14001、ISO/IEC27001等のマネジメントシステム規格(MSS)の整合性を図る為 の検討を開始したためで、「MSS上位構造(HLS)、共通テキスト(要求事項)及び共通用語・定義」を開発したからです。
2012年以降、発行/改正されるISOマネジメントシステム規格はすべて、原則として「MSS上位構造、共通テキスト(要求事項)・定義」採用することが義務付けられたことになります。
これをHLSとかハイレベルストラクチャーと呼んでいます。

ま た用語と定義が変わっており、製品 ⇒ 製品及びサービス、文書化された手順や記録 ⇒ 文書化した情報、作業環境 ⇒ プロセス運用に関する環境、監視 機器及び測定機器 ⇒ 監視及び測定のための資源、購買製品 ⇒ 外部から提供される製品及びサービス、供給者 ⇒ 外部提供者 等、用語についても変更 事項があり、今までと違った印象を受けます。ほかにもトップマネジメントと書かれていた部分がリーダーシップになっていたり、新しい規格である ISO9001:2015を読むのに慣れるのは時間がかかるかもしれません。慣れるまでは読み続けるか、専門家に任せるかするのが良いと思います。