Pマークの規格改訂と日常業務・非日常業務


IMARIC20160805210023_TP_V

いつもご愛読ありがとうございます。ISO総合研究所コンサルタントの遠藤です。
ようやく春らしい暖かさを感じるようになりました。そして同時にあいつが動き出しました。そうです、花粉の季節です。私にはこれからが正念場になりそうです。

しかし、そんな私にホットな話題が!
昨年末の12月20日、Pマークの新規格「JISQ15001:2017」が公開されました。11年ぶりの改定ですが、大きな変化が見られました。Pマークを取得されている事業者様では、この規格改訂に合わせて対応が必要になります。Pマークのご担当者様にとっては、本業である日常業務とのバランスの取り方、時間の使い方が課題になってくるかもしれませんね。
という訳で、今回はPマークの規格改訂と日常業務について記載させていただきます。

まず大前提としてお伝えしたいのが、「規格が変わったからといって日常業務(本業)が変わる訳ではない」ということです。

当然のことですが、規格の要求はあくまでもPマークを取得・維持するためのものです。
一方、皆さまの日常業務(本業)は、Pマークの要求に応えることが目的ではなく、お客様の要求に応え、会社や社員の皆さまの利益(収入)を得ることが目的ではないでしょうか。目的が違う以上、規格の項目が変わっても、日常業務(本業)が変わる訳ではないでしょう。

では、受け皿となる規格や審査は、今回の規格改訂でどう変わるのかを見ていきましょう。

まず1つ目に、大きな変化として規格の構成が変わりました。これは、ISOの規格で採用されている「MSS共通要求事項」がPマークでも採用されたことによる変化です。

※ISO:国際標準化機構。工業製品、技術、食品安全、労働安全衛生、情報セキュリティなど様々な分野で国際標準である国際規格を策定する非政府組織。
※MSS共通要求事項:ISO規格で共通で使用されている要求事項。

ISOでは、複数のマネジメントシステムを導入する組織の負担を軽減することを目的として、規格の構成を順次統一しています。
ここで採用されている要求事項のひな形が「MSS共通要求事項」であり、今回のPマークの構成もこれに合わせた作りとなっています。

【MSS共通要求事項】
4.組織の状況
4.1 組織及びその状況の理解
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
4.3 ×××マネジメントシステムの適用範囲の決定
4.4 ×××マネジメントシステム
5.リーダーシップ
5.1 リーダーシップ及びコミットメント
5.2 方針
5.3 組織の役割、責任及び権限
6.計画
6.1 リスク及び機会への取組み
6.2 ×××目的及びそれを達成するための計画策定
7. 支援
7.1 資源
7.2 力量
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.5 文書化された情報
8. 運用
8.1 運用の計画及び管理
9. パフォーマンス評価
9.1 監視、測定、分析及び評価
9.2 内部監査
9.3 マネジメントレビュー
10. 改善
10.1 不適合及び是正処置
10.2 継続的改善

これに「付属書」という形で従来の規格本文・解説文書・安全管理策の内容について記載されています。

このように全く違う構成になっているため、規定や記録様式の見直しが必要になってきます。審査の対応をスムーズにするためにも、規程や記録様式は見直しが必要です。

この規定や記録様式の見直しは、日常業務を落とし込む形で実施します。変えるのは、まず規定と記録様式です。最初から日常業務を変える必要はありません。規定と記録様式を見直した結果不足する点がある場合だけ、社員の皆様にご協力いただいて日常業務を変更します。

2つ目の変化として、規格が変わることで審査が変わります。
新規格での審査は、2018年8月から実施可能となります。裏を返すと、現時点では事例がないということです。8月から新規格での審査が開始されたとしても、参考になる審査事例を収集するには、数か月必要になります。新規格への対応は、参考事例が集まってから実施することをお勧めします。

では、その間に何をするか?

弊社ではルールの「スリム化」をお勧めしています。
日常業務と規格の要求を照らし合わせてムダがないかチェックを行い、日常業務で不要かつ、規格の要求にもないものをなくすステップです。
これを事前に行っておくことで、新規格への移行もスムーズになります。
弊社では、2つのステップを踏んで、新規格への対応を行うことをお勧めしています。

【2つのステップ】
ステップ1:スリム化  :ムダを排除
ステップ2:規格改訂対応:ムダなく新規格へ移行

このように、規格が変わったとしても、皆さんはこれまで通り日常業務をしていただければ良いだけなんです。大切なのは、審査や規格のために仕事をしないことです。規格の改訂をきっかけにムダを排除し、皆さんが日常業務にお時間を使えるようにすることが大切なんです。

ISO総合研究所では、皆さんのご負担を最小限にするご提案をしています。これから新規格対応に向けた情報収集をされるようでしたら、是非一度ご連絡ください。
現役のPマークコンサルタントがご訪問させていただきます。


【ISO総研】メールマガジン登録

ISO・Pマークに関する情報をお届けします!

メールアドレスをご入力後、
「次へ」ボタンをクリックして下さい。

メールアドレス