Pマーク(プライバシーマーク)取得:「SSL」ってなんやねん?~あなたに届け、ヒミツの想い~


人は思っていることは中々口に出さないところがございまして、「秘めたる想い」なんて言ったりするものです。
時には我慢できずに口走ってしまうこともございますが、伝えたい人ならともかく関係のない他人には聞かれたくないものでして。

まぁ今も昔も、「秘めたる想い」なんて話に出てくるのは、若い男女のお話でございまして…

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ここは、どこにでもありそうな普通のオフィス。
女の先輩が、男の後輩に話しかけているようです。

先輩「ねぇ、後輩君。」

後輩「急にどうしたんですか、先輩さん。」

先輩「「プライバシーマークの審査で、わからない言葉が出てきたんだけど。」

後輩「それ、僕にわかりますかね?」

先輩「「なんかスゴい速そうな機関車みたいなの。」

後輩「Pマークの審査の話ですよね、それ。」

先輩「「”SLL”、だったかなぁ。」

後輩「それは恐らく”SSL”、だと思います。」

先輩「「そうそう、それ。」

後輩「やっぱり、SSLでしたか。」

先輩「「なんか、速そうな気がして。」

後輩「やっぱり先輩さんって、ちょっと間抜けなところありま…」

先輩「「あ?」

後輩「申し訳ございませんでした。(オンナノヒトコワイ)」

先輩「「その”SSL”って、何のことなの?」

後輩「暗号化、でしょうか。」

先輩「「?」

後輩「ますはそこから説明しますね。」

先輩「「はい。」

後輩「(急に礼儀正しいな)まず、先輩さんが僕にラブレターを出すとして。」

先輩「「嫌です。」

後輩「いや、仮の話です。」

先輩「「…まぁいいでしょう。」

後輩「(すごく上から目線)で、その手紙を他人に見られたくないとしたら、他人が見ても分からないような暗号にするとする。」

先輩「「たとえば?」

後輩「文章のところどころに”た”を入れて、手紙とともに”たぬき”って言葉を送る。詳しく言うと…「すきです」→(暗号化)→「すたきたでたす」・暗号のプロセス(暗号のヒント):狸 (タヌキ)となります。」

先輩「「あ、見たことあるかも。そういうなぞなぞみたいなの。」

後輩「暗号化した文章をもとの文章に戻すこと、これを”復号”と言います。」

先輩「「うんうん。」

後輩「それで、暗号を解く(復号する)ためのヒントであり暗号のプロセスにあたる”狸”のことを、”鍵”と言います。」

先輩「「なるほど。」

後輩「この”狸”という”鍵”は、送り主である先輩さんと受取り主である僕、二人とも同じものを共有してますよね?」

先輩「「うん。」

後輩「この、”送り手と受け手が共通した鍵を用いる暗号化方法”のことを”共通鍵暗号方式”と言います。」

先輩「「なるほど。」

後輩「だけど、この共通鍵暗号方式には一つ問題があります。」

先輩「「共通鍵というかヒントが他人にバレる可能性がある、とか?」

後輩「その通りです、さすが先輩さんですね。」

先輩「「当たり前でしょ、あんたとは人としての格が違うんです。」

後輩「ちょっと画面が滲んできました、疲れているのかなぁ。で、この共通鍵暗号方式を解決する方法ができました。」

先輩「「すごいのができたんだね。」

後輩「なんとその方法では、暗号化する為の鍵と復号化する為の鍵、これらを別のものにしました。そして暗号化する為の鍵を、全世界にばらまきます。」

先輩「「そんなことして大丈夫なの?」

後輩「暗号化する為の鍵では、暗号化した文を復号することができないから大丈夫。この暗号化する為の鍵を”公開鍵”と言います。」

先輩「「あ!全世界に公開しているから、でしょ!」

後輩「その通りです。で、復号する為の鍵は、公開鍵をばらまいた本人しかしらない秘密の鍵、だから”秘密鍵”と言います。」

先輩「「その公開鍵は誰がばらまくの?」

後輩「今回なら僕がばらまきます。”僕宛の文章はこの公開鍵を使って暗号化してね”と言ってばらまく。そして秘密鍵は僕しか知らない。」

先輩「「ややこしいね。」

後輩「イメージは、”南京錠を世界にばらまいて、それを開けることができる鍵は僕だけが持っている”みたいな感じです。」

先輩「「なるほどね。」

後輩「で、この”公開鍵を全世界にばらまいて、それに対する唯一の秘密鍵を用いる暗号方式”のことを”公開鍵暗号方式”と言います。」

先輩「「で、この暗号方式とそれがSSLとどうつながるの?」

後輩「SSLって、”インターネット上で通信を暗号化する技術”のことなんですよ。」

先輩「「じゃあ、SSLにはどっちが使われているの?」

後輩「SSLは共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の両方を用いて、WEB上での情報のやり取りに対して暗号化しているものなんです。」

先輩「「なるほど、よくわかったわ。後輩くんっていつも間抜けダメダメなイメージだったけど、ちゃんと説明とかできるんだね。」

後輩「まぁなんと言って頂いても良いですよ。お役に立てたなら光栄です。」

先輩「「ふーん…じゃあ、またね。」

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その夜

後輩「あ、先輩からメールだ。何だろう、分からないことあったのかな…

タイトル:ありがとうございした

本文:
お昼はSSLのこと教えてくれてどうも。
おまれまいまにこまんどでーまとにいこまうまよ。
連絡待ってるね。

…だって、変なメールだなぁ。
“おまれまいまにこまんどでーまとにいこまうまよ。”ってなんだ。

タイトルも”ありがとうございした”って、変だし…”ございした”って、ねぇ。
寝ぼけてるのかな…どっか抜けてる人なん…あれ…これ……あぁやっぱり、あの人は”間抜け”な人だ。」


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